プロダクティビティ・ジレンマ
プロダクティビティ・ジレンマ
ライフサイクルが標準化へ向かうに従い、工程は特定の製品モデルに特化し、その結果、学習効果の累積などにより生産性を高めるが、同時に製品設計の変化に対するフレキシビリティ(柔軟性)を失ってしまう、というジレンマである。GMのフルライン戦略に直面したT型モデルの末期が、このプロダクティビティ・ジレンマの典型例である。
しかし、「生産性とフレキシビリティが両立しない」という「プロダクティビティ・ジレンマ」の考え方は、「フレキシビリティ・オートメーション」やトヨタ自動車の「ジャスト・イン・タイム方式」など、20世紀後半において、生産性と柔軟性の両立を目指す生産システムが台頭してくる中で、多少の修正を必要とするようになってきている。要求されるフレキシビリティの程度にもよるが、生産性と柔軟性の同日遺丘はある程度までは可能となってきたのである
関連