フロー
投資をスループットに変換する流れ
(業務費用をスループットに返還する流れ)
フロー
最近接発達領域は強いモチベーションをかきたてる。効率的な遊び方を習得するだけでなく、その過程に対して楽しさも感じるからだ。こうした感覚を「フロー」と呼び、1990年に同名の画期的著書を発表したのが、ハンガリーの心理学者、ミハイ・チクセントミハイである
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チクセントミハイは、多くの芸術家が創造活動にどっぷり没頭することに注目した。あまりにも深くのめりこむので、飲食もせずに何時間でも作業を続けられてしまう。チクセントミハイの説明によると、この「フロー」を体験しているとき——「ゾーン」に入るという言い方もする——の人間は、目の前の作業に深く入り込んでいて、時間の感覚を失っているのだ。おおいなる喜びや歓喜を味わうという報告もある。試練と、その試練をちょうどぎりぎりで克服する能力、その2つが組み合わさった貴重な状況で、人は強烈で持続的な幸福感を感じるのである(チクセントミハイ自身が認めるとおり、東洋の哲学や宗教は何世紀も前からフローの感覚を重視していた。彼の功績は、その概念を精緻化し、新しい聴衆に新しい言葉で提示してみせたことだ)。
チクセントミハイは、難易度のエスカレートがフローに大きく貢献する様子を、わかりやすい図で示している。
フローの状態——図の左下から右上にかけての帯の部分——は、必要なスキルを備えて適度な試練に立ち向かっていることを指す。必要なスキルと適度な試練、その両方がそろっていなければならないのだ。試練の水準が高く、しかしスキルが足りないと、人は不安になる。スキルはあり、しかし試練の水準が低いと、退屈になる。