ノーといえる状況こそ基本である
ノーといえる状況こそ基本である
あまりにも突飛な状況は個人の完全な状況を脅かす危険性があるところから、我々は、我々のところに話しに来られた人たちが会話の形式や、その内容や、その文脈に対して、あるいはこの全てに対して"ノー"と言える機会をもてるように我々の仕事を構成することが最も重要であることを見いだした。口に出していない"ノー"なるものがないことを確証する最もよい方法は、進行中の会話に関する議論を対話の一部にすることである。質問の際に「〜したい」とか「ここちよい」といった言葉を使うことはその過程に有用であろう、例えば、「この面接時間をどのようにおつかいになりたいですか?」とか「あなたにとって一番ここちよいと思われるのはどんな状況ですか?」
あらゆる会話は、言葉のうちにあるあらゆる小さな手がかりや、会話中にその人が気に入らないとか不快に感じているサインである小規模な身体的表現を拾いあげるように我々の感性を刺激する。