Snapdragon
Snapdragon 8 Gen 3
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Qualcomm「Snapdragon 8 Gen 3」発表。CPUはCortex-X4に、NPU性能も約2倍に
Snapdragon 8cx Gen 3
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Microsoft SQ2のスコアは第11世代Coreにも、M1にも大きく及ばないというスコアになっている。ほとんどのテストはマルチスレッドだと考えられるので、それが85%増しになったと仮定すると、Overallは808.45、Productivityは802.9、Creativityは900.95、Responsivenessは634.55になる。やはり大きく向上することは間違いないが、やはり第11世代のCore i7やM1に追い付くほどではないことがわかる。
灰色がSnapdragon 8cx Gen 3
Arm版Windows用の「Snapdragon 8cx Gen 3」の正体と、予想される性能
CPU性能はSnapdragon 8cx Gen 2と比較して85%向上しており、GPUは60%高速になっているという。そうした性能向上を果たしながら、1回の充電で25時間を超えるバッテリ駆動時間が実現可能で、同じようなバッテリサイズのx86プロセッサーベースのノートPCと比較して約2倍近い駆動時間を実現しているという。
Qualcomm、Windows 11用SoC「Snapdragon 8cx Gen 3」。CPUは85%、GPUは60%性能向上
Snapdragon 8 Gen 2
IPコアレベルでの性能も比較した。Snapdragon 8 Gen 2では、同一消費電力のときで、Snapdragon 888と比べてCPUの性能は25%向上し、GPUの性能は100%向上した。チップセットのバッテリ寿命は、約22%延びるとする。
性能ばらつきでは、4nmプロセスは電圧ばらつきが5nmプロセスの半分に減り、リーク電流のばらつきが約15%縮まった。
Snapdragon 8 Gen2向け4nmプロセスはQualcommとTSMC共同開発。その詳細が明らかに
Snapdragon 8 Gen 1
Snapdragon 8 Gen1はSD888より発熱がヤバい可能性、Moto Edge X30の端末温度比較
Qualcommによれば、CPUの新KryoはCortex-X2が1コア、そして詳細は未発表の高性能コアが3コア、同じく詳細は未発表の高効率コアが4コアという構成になっており、従来製品(Snapdragon 888)のCPUと比較して性能が20%、電力効率が30%向上しているという。GPUに関しても同社が「新アーキテクチャ」とだけ説明する新しいアーキテクチャを採用していることで、性能が30%、電力効率が25%改善していると説明している。
今回のSnapdragon 8 Gen 1で力が入れられているのがISP(Image Signal Processor)とAIエンジン。前者に関しては18bit ISPを3つ搭載し、処理能力が大きく向上しており、18bit RAWの静止画を撮影や、8K HDRの動画を撮影することが可能な性能を持つ。後者に関してはCPU/GPU/DSPをソフトウエアレベルで異種混合して実現されているAIエンジン性能が、従来製品に比べて4倍となっている。
Snapdragon 8 Gen 1、CPUはCortex-X2が1コアで性能は2割向上。ISPとAIエンジンの改良に注力
Snapdragon 888までQualcommは「Snapdragon+3桁の数字」というブランド名の仕組みを採用していた。3桁の数字のうち、最初の桁がどのセグメント向けの製品であることを示しており、8はプレミアム向け、7はプレミアムとミッドレンジの中間、6はミッドレンジ、4はバリュー向けなどとなっていた。このスキームで様々な製品が登場し、昨年このスキームの中での最高峰となる888という数字を使ったことで、今年は889や899とかぐらいしか数字がなくなりつつあった。
そこでというわけではないが、今回導入するプレミアムセグメント向けの製品から一新された新しいブランドスキームが導入されることになった。Snapdragon+数字一桁+世代(Gen *)の組み合わせになっており、その最初製品が今回発表されたSnapdragon 8 Gen 1となる。Qualcommはまだミッドレンジやバリュー向けの製品名に関しては発表していないが、これまでの慣例でいけば今後Snapdragon 6 Gen 1やSnapdragon 4 Gen 1などがおいおい発表されることになるだろう。
Qualcomm、スマホ向けハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 1」。AI性能4倍、GPU性能30%増
Snapdragon 895
Snapdragon XR2
コンシューマー向けのOculus Questやエンタープライズ向けのHTC Vive Focus Plusといったデバイスに使われるスマートフォン用のSnapdragon835に対し、XR2はスタンドアロンのVR/ARヘッドセット用に作られており、世代間で性能が大幅に改善した。CPU・GPU性能は2倍、ピクセルスループットは4倍、ディスプレイ解像度は6倍、AIのTOPSは11倍も向上した。XR2ベースのオールインワンVRヘッドセットは、モバイルフォンというよりもPCにかなり近い性能を持つ。
スタンドアロンのVRヘッドセット、ついに大きな飛躍へ(前編)
Snapdragon 888
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Qualcommでは2年前のSnapdragon 855発表時に「Qualcomm Snapdragon Elite Gaming」のブランドを発表しているが、共通のプロセッサに開発者向けのソフトウェアをセットにしたゲーム動作環境を整備することで、モバイル端末上でも他のプラットフォームと遜色ないユーザー体験を楽しめる方向を目指している。
2019年に発表されたAdrenoのGPUドライバのみをアップデートできる機能もそうだが、Snapdragonの世界は着実にゲーミングプラットフォームとしての進化を続けている。第3世代となる今回のSnapdragon 888ではいくつかのブラッシュアップが図られており、主な新機能として紹介されているのは「Variable Rate Shading(VRS)」と「Qualcomm Game Quick Touch」の2つだ。
VRSは画面上に表示されるオブジェクトの重要度に応じて、ピクセル単位での描写と4ピクセルを中間色で一括表示する描写を使い分け、GPU負荷を下げることで前モデル比で最大30%の高速描画を可能とする。一方のGame Quick Touchは、シビアな操作を要求されるタッチパネルでの反応速度を向上させる仕組みで、10~20%の改善がみられるという。またSnapdragon全体のパフォーマンス改善やディスプレイの表示品質向上と合わせ、全体のユーザー体験が向上すると考えていいだろう。
「Snapdragon 888」でユーザーはどんな恩恵を受けるのか? 進化の中身を徹底解説する
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ハイエンド向け新型SoC「Snapdragon 888」の詳細が公開。Snapdragon 865比でグラフィックス性能が最大35%向上
Snapdragon 888の性能はiPhone 12以上。CPU/GPU単体では負けるが総合性能で上回る結果に
スマホでの動画撮影とAI推論性能を大幅に引き上げるSnapdragon 888
CPUはKryo 680で、従来製品となるSnapdragon 865に搭載されていたKryo 585に比べて25%性能向上、GPUはAdreno 660で、865に搭載されていたAdreno 650に比べて35%の性能向上としており、CPUもGPUも性能が大きく強化されている。
また、DSPのHexagon 780は従来製品に比較して最大3倍の電力効率の改善がされており、CPU/GPU/DSPを異種混合で実行していくAIエンジンの処理能力は従来製品の15TOPsから大きく引き上げられ26TOPsを実現している。
ISPとなるSpectra 580はエンジンがデュアルコアからトリプルコアに強化され、スループットが2.7ギガピクセル/秒に引き上げられるなど強化されており、背面のレンズを3つ搭載したスマートフォンなどで映像撮影中に別のレンズに切り替えてもスムーズに切り替えることができるようになるなど強化が実現されている。
Kryo 680のベースになっているのは、Armが今年発表したCortex-X1とCortex-A78だ。big側は従来と同じ4コアCPUなのだが、うち1つがCortex-X1という高性能コアに、残りの3コアがCortex-A78がベース。Cortex-A78がクロック周波数が最大2.4GHzでL2キャッシュが512KBであるのに対して、Cortex-X1のコアは最大2.84GHzで1MBのL2キャッシュとなっている。これにより、Armアーキテクチャの弱点とも言えるシングルスレッド性能が改善した。
このKryo 680はKryo 585に比べて25%性能が向上しており、同じく25%電力効率が改善しているほか、連続して使っても熱に強く、競合が時間の経過とともに性能が低下するのに比べると、Kryo 680は低下がないと主張している。
5nmで製造される「Snapdragon 888」の詳細
Snapdragon 865
Qualcomm、10%性能アップのフラグシップSoC「Snapdragon 865 Plus」