OSSとWeb2について
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2000年代は多くの議論において、一種の『無料主義』(=すべてのサービスが無料になるしそうなるべきという)思想が歓迎された。
限界費用ゼロ社会
限界費用とは、生産物を追加で生産するときにかかるコストである。ソフトウェアにおいては同様のコードであればこの限界費用がゼロに近づく。また半導体の積載量がどんどん上がっているため、日常的に使うデータコストが下がるだろうという思考もあった。しかし当たり前だが、元の開発費用や生産費用などはゼロにはならない。
また多くの企業がVCから調達していたお金でユーザーを増やすためのシステムを構築していったが、最終的には資金回収を広告に依存するきっかけを作った。これは一方でユーザーが無料を求めた結果でもある。
この背景には、 ソフトウェアは基本的には『限界費用』がゼロに近づく、YoutubeやTwitter、Facebookなどのソーシャルメディアを無料で使えるサービスが台頭した。
しかし、これらのサービスが開発、運営する費用がなくてはやはり持続的ではないため広告に依存するしかない構造になった。また現状でも、そもそもデータの保存などにはサーバー代がかかり、ムーアの法則で半導体の価格が下がったとして限界があった。
現在の広告は、マスターゲティングから個人の行動履歴をもとに広告を行うターゲティング広告に移行している。
巨大Web2企業のみを打倒すべき巨悪とみるべきだろうか?