空白を満たしなさい(下)
分人主義がキーワードとなるのだけど、驚くほど直接的な登場だった。 若干、説明臭く感じるかもしれない。
ただ、このキーワードによって物語がきちんと展開していくし、終わり方も良かったように思う。
生き還った人間として生と死を考える。
この設定でなければ到達できなかっただろうと考えると、思想と物語がちょうど良くバランスしている。
表紙の二人のゴッホと、タイトルの意味もすっきり説明されている。 全国で生き返る「復生者」たち。その集会に参加した徹生は、自らの死についての衝撃的な真相を知る。すべての謎が解き明かされ、ようやく家族に訪れた幸福。しかし、彼にはやり残したことがあった……。生と死の狭間で「自分とは何か?」という根源的な問いを追究し、「分人」という思想が結実する感動長編。
妻に「あなたは自殺したの」と告げられた会社員の心の軌跡をたどる旅は、「あの時、何が起きたのか?」という謎の核心へと迫っていく。現代人の孤独を超克する希望の物語。「分人」という思想の到達点!
<内容紹介>
全国で生き返る「復生者」たち。その集会に参加した徹生は、自らの死についての衝撃的な真相を知る。すべての謎が解き明かされ、ようやく家族に訪れた幸福。しかし、彼にはやり残したことがあった……。生と死の狭間で「自分とは何か?」という根源的な問いを追究し、「分人」という思想が結実する感動長編。
読者から大反響の話題作! 深い感動の声が続々!
「満たされ、渦巻き、今溢れ出している」
「心が救われた」
「涙が止まりません」
「目からうろこ」
「この本に出逢えて良かった」
「本を読んで初めて泣いた」
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