中国語圏ではこれに対する危機感が強い
Plurality
ブロードリスニングの「大勢の人が何をやっているのかを理解する力」を権力者が独占したらどうなるか?
中国語圏ではこれに対する危機感が強い
デジタル技術による「大勢の人が何をやっているのかを理解する力」を、政府が監視に使うことが懸念されている >「社会信用システム」は中国国務院が2014年6月、社会規範の向上を旗印に打ち出したプロジェクトだ。目標年次は2020年。14億人の国民を対象に「社会信用」のスコアを整備する...
>スコアのポイントは、交通安全や納税から、ネット上での振る舞いまで幅広い。ネットでフェイクニュースを流布させたことが認定されれば、「社会信用」は下がる。
政府が「ない」と言ってる出来事を「ある」と言うのはフェイクニュース?
社会信用が下がると不利益が生じる→政府の意向に反する発言はできない
>中国メディアによると、2018年に...人気歌手...全国ツアーの各地の会場で、様々な事件で指名手配されるなどして当局が行方を追っていた容疑者たちが次々と拘束された。会場内に設置された監視カメラで映し出された容疑者の顔と、警察が持つ顔写真データをAIが照合して見つけ出したもので、全国で計約60人が拘束された。
デジタル技術によって政府が「誰がどこにいるのか」を知ることができるようになるとこういうことが起こる
human.icon「監視カメラで犯人を捕まえる」というのは、日本だと歓迎する人が多いかも
nishio.icon日本人は「犯人」に自分が含まれないと思ってるからね
「犯人」は「自分とは違う悪い人」だと暗黙に仮定している
政府による「犯人」の定義に「自分の信条」が影響しないと信頼している
中国語圏での民主主義が失われることに対する恐れを日本人があんまり身近に感じてないのは、言語障壁の影響が大きい
中国、香港、台湾はお互いの話す言葉をかなり理解できる
日本人は中国語を理解できない人がほとんど
台湾は地理的にも中国や香港に近いので身近に感じやすい
https://gyazo.com/07762a676e4e4a24a4ca1024545d1ccd
台湾と中国は福岡と韓国よりも近い
台湾から見て香港は、地理的な距離で言えば東京から見て九州くらいの距離
長崎の出島でデモが起きているようなもの
言語も共通するからとても身近に感じている
human.iconそもそも中国は台湾を独立国と認めてないことも大きい
懸念と対策
AIと政府が結びつくことにより、政府の力が強くなる懸念がある
AIを使って民衆の力を強くすることを考えなければバランスがとれない
この方向性のことを、AIによってもたらされるとされている「シンギュラリティ」の「Singular(単数)」の対義語「Plural(複数)」を使って「Plurality」と呼ぶ