演劇大学in福岡2014
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ことばのリズム×川上音二郎
日程:2014年7月23日(水)〜7月27日(日)
会場:福岡市民会館、クローバープラザ
ことばには意味だけでなく、音やリズムがあります。今年はことばの響きやリズムに注目してみます。そして、福岡出身の演劇人川上音二郎は、七五調ということばのリズムを駆使した「オッペケペー節」で有名です。軽妙なリズムに乗せて自分の主張を歌ったこのオッペケペー節は、庶民に愛され大人気となりました。演劇合宿、ラップに古典芸能など、多彩なプログラムを用意してみなさんの参加をお待ちしております。
新しいスタートを!
演劇大学in福岡 校長:瓜生正美
演劇大学in福岡も今年で四年目。毎年、充実したものとなり三年の予定が是非とも延期をという強い要望を受けての五年への延期。そのうでの四年目です。又、今年から新しい場所での開催です。福岡県若松市(現・北九州市若松区)生まれという事から校長を務めさせていただいている私には、嬉しい事です。今年は福岡が生んだ傑物、川上音二郎の障害を中心に据えた演劇大学です。幸いな事に「オッペケペー節」に関わりの深い福田義之、流山児祥の両氏を講師に迎え、一段と充実の演劇大学になることを期待しています。実行委員の皆様をはじめ現地の関係者の皆様、今年もよろしくお願い致します。
プログラム
音楽劇に出演しよう
講師:大場久路
歌って踊る歌劇を創作し発表する3泊4日のレビュー体験。
街頭演劇に出演しよう
講師:和田喜夫
博多の街で「オッペケペー節」をテーマに創作します。
一座で先輩に相談しよう
講師:朴章烈
新たな発見とステップアップのチャンスです。劇団継続の方法や若手育成、助成金申請や海外公演などの相談を受け付けます。
自分のことばをラップにしよう
講師:志人from降神 sibitt
自分の言葉とリズムで、自分だけのラップをつくってみませんか。
子ども一座でおとぎ芝居をつくろう
講師:流山児祥
日本初の子どものための演劇をつくった音二郎に子ども達が挑みます。
講談師になろう
講師:神田陽司
日本独特の伝統話芸、講談の世界を覗いてみましょう。
川上音二郎を知ろう
講師:福田義之、岩井眞實
戯曲「オッペケペ」著者福田義之氏と音二郎の魅力に迫ります。
川上音二郎を歩こう
音二郎ゆかりの地を巡りながら、ありし日の音二郎に思いをはせてみませんか。街頭発表の観劇もできます。
大場久路
福岡県出身。宝塚音楽学校69機を受験するがもちろん不合格。大阪の大学時代に日本ミュージカル研究会に所属、宝塚歌劇団入団前の御崎恵、純名里沙らと共に年2回のミュージカル公演に出演。1997年に劇団エトワール結成(歌劇団エトワールと改名)主宰・脚本・演出・振付を担当。「誰でも気軽に楽しめる夢の世界」をモットーに、庶民的な宝塚風のステージを作り続けている。
和田喜夫
1951年山口県生まれ。82年から劇作家・岸田理生との共同作業を続け、92年アデレード国際演劇祭で「糸地獄」を上演し絶賛を得る。オーストラリアやカナダの先住民の劇作家との共同作業として「居留地姉妹」「ウィンドミル・ベイビー」等。楽天団。日本演出者協会理事長。
朴章烈
ソウル演劇協会3、4代会長・韓国戯曲作家協会理事。演劇集団「反」創立代表および常任理事歴任。韓国演出家協会理事/高麗大学大学院メディア文芸創作学科講師/ソウル市演劇発展協議会会長/韓国演劇協会理事。
志人from降神 sibitt
在来種の種と詩の種を集め自家採種している。土にまみれた生活を送り日本語表現を極めようと野生動物との葛藤の中で試作を行う。現在、「一日一造」を心掛け、能楽を志す傍ら野草の研究や木工、詩作や小説の執筆活動に勤しむ。国内外の活動で世界中から注目を受ける表現者。
流山児祥
演出家・俳優。小劇場運動、シニア演劇運動リーダーとして疾走中。1984年流山児★事務所設立。演出250本を越えアングラ劇からミュージカルまで国内外で上演。第44回紀伊國屋演劇賞団体賞受賞。映画や声優として多数出演。日本演出者協会副理事長。
神田陽司
講談師。日本講談協会理事。平成2年、2代目神田山陽に入門。15年、神田紅一門として真打昇進。創作講談を数多く発表。出演作品:CD「講談は昭和を語れるか」。ゲーム:「ラーメン橋」「幻想のアルテミス」。TV:「たけしの誰でもピカソ」等多数。
福田義之
1945年、東京で三月と五月に空襲を体験。戯曲「長い墓標の列」岸田戯曲賞佳作。以後、「真田風雲録」(62)、「オッペケペ」「袴垂れはどこだ」(63)、「希望幕末無頼篇」(90)等。94年「壁の中の妖精」紀伊國屋演劇賞。95年「私の下町-母の写真」読売文学賞、芸術祭賞。01年紫綬褒章。歴史小説「草葬無頼なり」「猿飛佐助の憂鬱」を刊行。
岩井眞實
福岡女学院大学人物ん学部言語芸術学科教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は演劇学・歌舞伎・人形浄瑠璃など日本の伝統芸能を研究するかたわら、「劇団アントンクルー」副代表として脚本・演出を担当し、舞台にも立つ。主な著作に「身体への視点」(「岩波講座 歌舞伎・文楽」)、「博多鋼業史明治篇」1〜10(歌舞伎 研究と批評)、翻訳に「クローサー」、「ハワード・キャッツ」等がある。
演劇大学とは?
一般社団法人日本演出者協会が、演劇振興の一環として、第一線で活躍する国内外の演出家を招き、短期集中的にセミナーやワークショップを日本各地で開催しています。演劇を創り、勉強し、語り合うプログラムを実施し、発表会まで行っています。年齢、経験を問わず、演劇の幅広さと奥深さを体験できる機会となっています。
川上音二郎ってどんな人?
1864年、福岡県博多生まれ。自由民権運動の最中、星団演説で名を挙げる。講談師、落語家など、表現の場を探しながら、やがて演劇の道へ。テンポの良い台詞回しや真に迫った乱闘シーンが評判となる。また、幕まで歌った「オッペケペー節」が大ヒット、音二郎の代名詞となる。シェイクスピア劇の翻案やパリ万博での公演など、まさにおそれを知らぬ勢いで日本の演劇界をゆるがし続ける。演劇教育にも関心を持ち、子どものための演劇「お伽芝居」を創始。1911年、自分の作った劇場「帝国座」の舞台上で息を引き取る。
主催:文化庁/一般社団法人日本演出者協会
共催:(公財)福岡市文化芸術振興財団/福岡市
企画制作:一般社団法人日本演出者協会
運営:一般社団法人日本演出者協会福岡ブロック
協力:アートマネージメントセンター福岡