演劇大学in福岡2013
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ことばのイメージ×「夢野久作」~
会期:2013年9月19日(木)〜9月22日(日)
会場:グローバルアリーナ
演劇には、書かれた「ことば」もあれば、口から発する「ことば」もあり、からだから発せられる「ことば」もあります。今年の演劇大学のテーマは『ことばのイメージ』です。「ことば」はどんな「イメージ」をもたらすのか!?福岡出身の作家『夢野久作』を題材に、戯れ!語り!創る!演劇三昧の劇アツな4日間。是非ご参加ください!
演劇大学in福岡への熱い思い!
演劇大学in福岡校長:瓜生正美
今年も昨年と同じ福岡の東、バスで1時間足らずのグローバルアリーナでの開催です。手入れの行き届いた芝生、美しい林、そこに点在するペンション群、稽古場、祝初設備と、広大な別世界のような空間です。3年目で最終年と予定されていた昨年、「もう2年延長して、この場所で開催」が発表された時には、全員が「オーッ」と喜びの声を上げたものです。1924年北九州若林区生れ(当時は、若松市)、大学生活も福岡で送った私はーといっても戦時中のことで久留米の歩兵48連隊への現役入隊をはさんでの、慌ただしい青年時代でしたが-それでも私にとっては福岡周辺は懐かしい「思い出の地」です。戦後、復員してからは学生生活に戻りましたが私の大学、九大に演劇部を創り、福岡、女専、経専に呼びかけて「九州学生演劇連盟」を結成しました。何度かの合同発表会を持ったりもしました。個人的な思いを書きすぎた感があります。お許しください。とにかく、今年の第4年目の開催を首を長くして待っています。懐かしい顔をそして新しい顔、楽しみたいです。では、アリーナでお会いしましょう。もうすぐです。
2013年7月16日瓜生正美
モーニング講座
校長に聞く!演劇史Q&A
講師:瓜生正美
オープンプログラム
ユメノ羊屋ワークショップ Not Style,But Attitude.(演劇はスタイルじゃない。態度表明なんだ。)
講師:羊屋白玉(指輪ホテル)
かろやかにイメージで遊んでみましょう。平日お昼の非日常的体験!甘く、優しく刺激的な演劇創作を行います。
ユメノ演出家トーク
パネリスト:和田喜夫、流山児祥、西沢栄治、田坂哲郎、穴迫信一、谷岡紗智
合宿で創作する演出家たち各チームが、それぞれの創作のはじまりを語ります。普段は見ることができない演出のはじまりの部分をお見せします。是非ご来場ください!
2泊3日の劇団体験コース
Aプログラム
演出家×アドバイザーとともに作品を創作します。
和田喜夫×穴迫信一チーム
アドバイザー:和田喜夫
演出:穴迫信一(ブルーエゴナク)
西沢栄治×田坂哲郎、チーム
アドバイザー:西沢栄治
演出:田坂哲郎(非・売れ線系ビーナス)
Bプログラム
演出家・流山児祥と、作家・谷岡紗智(2012年九州戯曲賞大賞受賞)がタッグを組んで、作品を創作します。
演出:流山児祥
脚本・演出助手:谷岡紗智(ぐにゃり)
2泊3日の俳優コース
講師:桂歌若
俳優として活動している人のブラッシュアップを目的に、講師の指導のもと、落語芝居を捜索します。
ユメノトーク「孫が語る!夢野久作」
講師:杉山満丸
作家「夢野久作」のお孫さんである杉山満丸氏を講師に招いて、夢野久作の素顔に迫ります。生でお話が聴ける貴重な機会です。聴講してから、発表作品を見ると一味違うかも。
発表会・シンポジウム
ゲスト:リチャード・チュア
発表会
寝食を共にして、題材とテーマに取り組みながら創作した作品を、最終日に発表します。終演後には、各講師陣を交えて、演劇大学in福岡を参加者の皆さんとふりかえります。
シンポジウム
演劇大学in福岡2013を振り返り、未来の演劇大学の姿として「アジア演劇大学に向けて」をテーマに講師陣が語ります。
羊屋白玉(指輪ホテル)
北海道出身。演出家、劇作家、俳優。「指輪ホテル」主宰。オルタナティブ空間を通して「劇場」そのものを考察し、出自がさまざまな女性パフォーマーのみで構成される作品群。これらを携えて、社会観や世界観、死生観のあり方を提示してきた。2001年、アジアン・カルチュラル・カウンシルのフェローシップで、ニューヨークに留学。帰国後ヨーロッパ・北米・南米ツアーを実施。2006年、ニューズウィーク日本誌において「世界が認めた日本人女性100人」の一人に選ばれる。現在、米国の劇作家との共同制作と瀬戸内トリエンナーレ2013への出品のため準備中。
和田喜夫
1951年山口県下関生まれ。早稲田大学在学中より演出を始める。文学座養成所を経て、1982年から11年間、劇作家・岸田理生との共同作業を続ける。92年オーストラリアのアデレード、バース国際演劇祭で「糸地獄」を上演し絶賛を得る。01年よりオーストラリアやカナダの先住民の劇作家との共同作業を始める。また「在日」の演劇人との共同作業も多い。代表作に「糸地獄」、「居留地姉妹」「ウィンドミル・ベイビー」など。楽天団。日本演出者協会理事長。
穴迫信一(ブルーエゴナク)
1990年生。脚本家、演出家、俳優。創作集団「ブルーエゴナク」主宰。2012年の旗揚げ以降、これまでに誤解の本公演を行なっており、全作品の作、演出をてがけ、自らも出演している。演劇活動の他に、DJ、路上パフォーマンス、大喜利などのイベントの企画や音楽イベントなどにも参加。劇団活動では第五回公演「サヴァリーナトロメイド」で旗揚げ二年目にして三都市ツアー公演を成功させるなど、やけに攻めている。
西沢栄治
演劇の面白さをまっすぐ描く心意気で、和洋の古典・近代戯曲の力強い表現をめざす。日本演出者協会主催若手演出家コンクール2003、最優秀賞受賞。主な演出作品に「女の平和」「わが町」「東海道四谷怪談」「間違いの喜劇」(以上、JAM SESSION)。椿組「椿版・天保十二年のシェイクスピア」「どん底」プリエール・プロデュース「七本の色鉛筆」はいリンド「牡丹燈籠」など
田坂哲郎(非・売れ線系ビーナス)
1983年沖縄生まれ。2003年、非・売れ線系ビーナス結成後、脚本と演出を担当。現在では、同じく劇作の中核を担ってきた木村佳那子に演出を一任し、脚本と役者に専念。東京・駒場アゴラ劇場で公演した有門プレゼンツやNHK佐賀局製作のラジオドラマ「些細なうた」(NHKオーディオドラマ選奨にて佳作受賞)の脚本提供。その他、福岡地区の高校演劇部を対象としたワークショップの進行役や小中学生向け演劇ワークショップの進行役を務める。
流山児祥
劇作・演出家・俳優・声優。第2次小劇場世代のリーダーとして40年以上にわたって疾走中。演出作品は、250本を超える。1984年流山児★事務所設立。アングラ劇からブロードウェイ・ミュージカル「ユーリンタウン」まで国内外で上演、国際的評価を得る。シニア演劇運動の実践家・運動家でもある。代表作に「狂人教育」「オールドパンチ」「はいライフ」「盟三五大切」など。第44回紀伊國屋演劇賞団体賞受賞。映画出演に「ミンボーの女」、声優としては「るろうに剣心」、最新作「宇宙兄弟」などがある。日本演出者協会副理事長・日本劇団協議会理事。
谷岡紗智(ぐにゃり)
1987年生まれ。福岡県出身。ぐにゃり主宰・作・演出を担当。福岡市の即興表現集団「大耳ネットワークの夕べ」「名島表現塾」等で演劇や即興表現を学び、世の中で実際に起きた出来事や事件から着想を得た戯曲を書き始める。ライブペインティングやイラストなど演劇以外でも活動中。戯曲「家出」で2012年九州戯曲賞大賞を受賞。
桂歌若
青森県弘前市出身。昭和62年、桂歌丸へ入門し、平成13年に真打昇進。講座出演をこなす一方、「教育こそ人類の最も偉大な資産」を信条に、落語を題材としたワークショップ活動へ勢力的に取り組む。また、江戸庶民文化の研究者として著述や公演も行なっている。この他、声優としてアニメ作品や吹き替え作品に多数出演。主な出演作に「時をかける少女」(角川映画)。著書には「一話3分落語ネタ入門」(朝日新書)などがある。
リチャード・チュア
親密演劇専門家。人間の最も親密的な瞬間を舞台上で表現することを重視し、演出、出演、プロデュースを行う。シンガポールやマレーシアの小劇場を盛り上げる為、アジアの中国語話者社会とのネットwー句作りや交流活動に力を注ぐと共に、自身の運営するネットワーク雑誌「Theatrex Asia」http://theatrex.asia を通じて、アジアを超えた広大で多様な世界との交流を続けている。 杉山満丸
夢野久作(杉山直樹)の長男である杉山龍丸の長男。夢野久作の孫。高校教師をやりながら、杉山家の資料を管理。2012年度から「夢野久作と杉山三代研究会」副会長。「緑の父〜杉山龍丸の軌跡〜」テレビ朝日系列で全国放送(1998年)、「杉山家三代の物語」NHKBShiで全国放送(2011年)等に出演。かたわらで、杉山家に関する執筆活動(雑誌フォーNETに連載中)や講演を行う。
夢野久作ってどんな人?
夢野久作は、1889年に福岡県で生まれた小説家です。大学中退後、放浪生活を送ったりもしましたが、地元福岡で作品を発表することに、生涯こだわり続けました。タバコとお菓子が大好きで、なかなかのモダンボーイだったようです。代表作は「ドグラ・マグラ」という長編小説で、九州大学医学部を舞台にした、夢と現実が混じり合う不思議な物語です。映画化やアニメ化もされ、今でもファンによって読み継がれています。いわゆる怪奇小説、ホラー小説のイメージが強いですが、切り絵絵本「ルルとミミ」など、子供向けの童話もたくさん書いています。
主催:文化庁/一般社団法人日本演出者協会
共催:(公財)福岡市文化芸術振興財団/福岡市
企画制作:一般社団法人日本演出者協会
運営:一般社団法人日本演出者協会福岡ブロック/アートマネージメントセンター福岡