影響を受けた編集者
版元に居るかどうかを問わず、広い意味でのシーンの編集や歴史化、キュレーションに携わってきた「編集者」的存在に影響を受けてきた
Tokyo Video Magazine(VIS)
山本加奈さん
onedotzeroとか
white-screen.jp 編集長
土居伸彰さん
映像作家100人
BNN 村田純一さん
Quartz Compser Book
クリエイティブコーディング、Software Studies関連
SLN土屋泰洋さん
プレイヤーでいえば、Ash Thorp、山村浩二さん、谷口暁彦さん、久保田晃彦さん
近しい世代として影響を受けそうな人
田中大裕さん
doxasさん
WebGL総本山
normalize.fm
とびたさん
高校1年生の頃に地元の富貴堂MEGAで見つけて、初めてビジュアルプログラミングに触れるキッカケになった鹿野護さんの『Quartz Composer Book』、編集をBNNの村田純一さんが手掛けられていたのをごく最近知り、ささやかに盛り上がっていた。
当時から、映像とコンピュテーショナルな表現への興味をうまく繋げられないかと思って、ActionScript3やDirect Xの本を漁っていた。そんななかで、ぶっといフォントの背表紙の技法書に挟まって、異様に存在感を放っていたのがこの本。思わず買ってしまいましたよね。聞くところによれば、全くもって村田さんの目論見通りだったということなのだけど。
技術的に可能だからブチ込む・賑やかすんでない、鹿野さんのニューメディアに対する落ち着いた眼差しだったり、ニュアンスの言語は、16年経っても血肉になっている。当時はこれを読みながらWindows 98のスクリーンセーバーをMacに移植していたっけか。
この数年、編集者の仕事が自分の人格形成に及ぼした影響を身に沁みて実感する。僕の地元や母校のような、お世辞にも(僕が渇望していた種の)文化性にあふれているとは言えなかった環境で、こういうブッ飛んだ本を通して文化資本の水平伝播に浴することができたのは、色んな編集者の矜持あってのものなんだなぁって。FB含めすべてのSNSがメタクソ化し、その場に足を運ばないと良質な情報に触れづらくなっているなかで、これまで受け取ったものをどう緩やかにダダ漏れさせていけるか ―― それは本でもアーカイブでもソースコードでも良いんだけど、そんなようなことを自分なりに考えていく時期に差し掛かっているのかもなぁと思った