歴史と構造
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構造は循環的な活動をします。そこに異質な要素が入ってきても、お得意のブリコラージュのやり方で自分の中に取り込んでしまうことが可能です。構造は新しく生まれてくる出来事を自分の中に回収して、同じサイクルを反復させていくことができます。ところが、この構造に収まりきらない条件や要素が発生して、構造が機能しなくなる事態がおこってきます。そのとき構造は無力となり、かわって歴史の思考が前面に出てくるようになります。
レヴィ=ストロースは、この変化の大きな原因の一つを人口過剰に求めています。例えば親族を構造の中で循環させていくためには、「お前はどこの部族の、どの氏族(クラン)に属するのか」と聞かれて、それにすぐ答えられるようであれば構造が働き出すことができますが、都市に暮らしている人や家族生活を失って久しい人たちは、なかなかその質問には答えられないものです。人間の数が増えすぎてくると、もはや構造に収めることはできなくなります。
カール・マルクスの余剰生産物の分配システムが上手くいかなくなったから歴史と国家が生まれたと言う言論に似ている 客観的に進行していき、その客観的な歴史の運動に人間の実践を客観的に合わせていく
発展、進歩、GDP増大
自然という連続的なものから少数の要素を取り出して、相関・対立によって構造を作り出す 分類と変換:分類し、分類したものを組み合わせ、変換しながら体系を作っていく 構造は新しく生まれてくる出来事を自分の中に回収して、同じサイクルを反復させていくことができる
エントロピーが低いので循環的作動ができる