手つかずの自然
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西洋由来の言葉に「ウィルダネス」という言葉がありますよね。「手つかずの自然」という意味で、一般的にはヨーロッパ人の開拓が及ばなかった土地に対して用いられている言葉です。現在の国立公園や国立森林公園などですね。一方でこのウィルダネスという言葉に対しては、それは人間例外主義的な言葉ではないかという批判もある。そもそも手付かずとはなんなのか、と。自然はそもそも様々な生命の介入を所与のものとして含んでいるじゃないか、と。西洋はとかく自然と文明を概念レベルで分割し(追記:自然/文明)、それらを対比的に考えてしまうところがある。それは人間の営みだけを特権化し例外化する誤ったものの見方ではないか、と。