傾聴
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「内側の視点」に立って、「こういうことだろうか」「それともこういうことだろうか」と、ありありと推測し想像しながら、相手が言わんとしていること、そこに表現されているエッセンスをつかんで相手に伝え、確かめていく
受容とは、迷える人に「あなたはそのままでいい」と肯定することではない。むしろどのようにあればいいかわからない、迷いを抱えたクライアントを、ただそのまま受け止めていく姿勢のことである。(p20)
クライアントの内側のフレーム(同じ価値観や感じ方、考え方)に立って、体験や感じかたを、ありありと推測し想像しながら理解していく よりリアルに言えば、その人の「内側の視点」に立ち、その人になりきったかのような姿勢で、一つに溶けあい、一体化して、その人の体験を共に体験していくことである。それは、ただ「そうですよね」と同意したり同感したりするのとは異なる。「こういうことだろうか」「それともこういうことだろうか」と、ありありと推測し想像しながら相手が言わんとしていること、そこに表現されていることのエッセンスをつかんで相手に伝え、確かめていく。そんなていねいな作業の積み重ねである。(p21)
「あたかも…のごとく」という性質を失わないこと
=自分自身に対する深い受容と共感
「一致とは、話を聴いている人自身が、自分の内臓感覚にダイレクトにアクセスし、そこで」ものを考え、生きていることである。そうした在り方をみずから体現していることである。相手の話を聴く時にも、自分の内臓感覚知に立ち戻り、それを通して相手の話を聴き理解とである。(p21)
しかしこれらは理想的なカウンセラーの三側面であって、この集合が理想の在り方を作るわけではない。