傾聴
public.icon
#コミュニケーション
カール・ロジャーズ 諸富祥彦
「内側の視点」に立って、「こういうことだろうか」「それともこういうことだろうか」と、ありありと推測し想像しながら、相手が言わんとしていること、そこに表現されているエッセンスをつかんで相手に伝え、確かめていく
傾聴の三側面:「受容」「共感」「一致(俗に言う、自己一致)」
「受容」
受容とは、迷える人に「あなたはそのままでいい」と肯定することではない。むしろどのようにあればいいかわからない、迷いを抱えたクライアントを、ただそのまま受け止めていく姿勢のことである。(p20)
「どれが重要か/重要でないか」を取捨選択せず、「全体性」で持って聴く
「共感」
クライアントの内側のフレーム(同じ価値観や感じ方、考え方)に立って、体験や感じかたを、ありありと推測し想像しながら理解していく
よりリアルに言えば、その人の「内側の視点」に立ち、その人になりきったかのような姿勢で、一つに溶けあい、一体化して、その人の体験を共に体験していくことである。それは、ただ「そうですよね」と同意したり同感したりするのとは異なる。「こういうことだろうか」「それともこういうことだろうか」と、ありありと推測し想像しながら相手が言わんとしていること、そこに表現されていることのエッセンスをつかんで相手に伝え、確かめていく。そんなていねいな作業の積み重ねである。(p21)
「あたかも…のごとく」という性質を失わないこと
共感とはプロセスであって、状態ではない
「一致(俗に言う、自己一致)」
=「意識」と「内臓感覚」の一致
=自分自身に対する深い受容と共感
「一致とは、話を聴いている人自身が、自分の内臓感覚にダイレクトにアクセスし、そこで」ものを考え、生きていることである。そうした在り方をみずから体現していることである。相手の話を聴く時にも、自分の内臓感覚知に立ち戻り、それを通して相手の話を聴き理解とである。(p21)
しかしこれらは理想的なカウンセラーの三側面であって、この集合が理想の在り方を作るわけではない。
相手の心に寄り添うためのフレーズ&スタンス集〜傾聴力を上げたいあなたに〜|村上僚|note