デジタルネイチャー
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そもそも自然とは、物質的に存在するもの、人工物出ないもの出会った なのでデータそのものをネイチャーと感じるようになる
コンピューターによる超自然、計算機によってもう一つ外側に定義された自然というものがあって、われわれがいま自然と呼んでいるものと人工物のすべてがコンピュータによって定義されている状態になるだろうなと。グーグルマップにデータとして保存されている森林も、バーチャルな自然と区分されなくなる。 「紙でください」というのと「データでください」というのでは、実は同じことを指していたりするんですよね。作ったものが一瞬でデータになる、そしてデータになったものが一瞬でアウトプットできるという対比関係を、バーチャライゼーション、マテリアライゼーションと呼んでいるんです。実質化と物質化、それらはあまり変わらないんですよね。その往来を軽くできるようになると、区分もしなくなる。 グルメサイトに支配された人間にとっては、食べ物にはメタタグがたくさん付いていることになり、人間の食べ物に対する見え方も動き方も変わります。これもある種のデジタルネイチャーで、現実と作り物の境界線が微妙になっていくことの表れの一端じゃないかと思います。