テクノロジー情報のリサーチのやり方
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知るべきこと
その技術は一言でいうと何がすごいのか?
技術の背景・なりたち
技術を分解してコンポーネントに分ける
システムを低レイヤーから高レイヤーに向かってお客さんにその技術を紙一枚で説明するとしたら何を書くかを意識するとよいです。システムのレイヤーがわからない人は「システム レイヤー 図」でググればいろいろなサンプルが見られますので、それらを頭に入れておくとよいと思いますが、多くの場合はおおまかに低レイヤーからネットワーク層、ミドルウェア層、アプリケーション層、の3層で捉えておけばよいと思います。
類似技術。ある場合、類似技術との相違点
ビジネスへの応用を理解する
それが使われている実際の事例(ツール、アプリ)はあるか
その技術に対する自社としての既存の取り組みはあるか
調査手法の選定
調べる媒体の優先度は個人的にはネット⇒書籍⇒人がおすすめです。
深呼吸しようか。そしてリストを3つ作れ。
・(1) 使い方を知っていて、最小限の調査で済むテクノロジー(例:「CI/CDパイプラインのセットアップの仕方を知っている」)
・(2) 企業のインフラで使われていることを知っているテクノロジー(例:「Dockerをいつ、何故使うかは知っている。だけどDockerfileは書いたことがない」)
・(3) 聞いたことはあるけど何者なのか見当がつかないテクノロジー(例:「Kubernetesというのは聞いたことがあるけど、何のために使うのか見当がつかない」)
リスト (1) はコンフォートゾーンにあたる。履歴書のトップに書けて、これで飯を食っていける。このリストを増やすことに努めろ。月に一つか、四半期に一つか、それがどれだけ「でかい」かによる(例:「Javaを学ぶ」)。
リスト (2) も同じぐらい重要だ。このリストは、どのようにコミュニケーションをとり、アーキテクチャ上の決定を下すかを示している。サーバーレスアーキテクチャへ移行することのトレードオフを天秤にかけることは、それが何なのかを知らないとできない。だけどLambdaを使う理由を知っていれば、Lambdaについて話すことはできる。
リスト (3) は恐怖だ。このリストの会話では深い水底に落ちた幼児のような感覚に陥るだろう。
「いっぱいいっぱい」を乗り越えるにはどうしたらいいか?簡単だ。一日に1時間でも使って、テクノロジーをリスト (3) からリスト (2) に移せ。