ジャック・ラカン
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Qラカンや精神分析の勉強をどういった書籍から始めたのでしょうか?
千葉雅也.icon いまだったら、斎藤環さんの「生き延びるためのラカン』(ちくま文庫)をまず読めばいいでしょう。その後は、松本卓也さんの「人はみな妄想する||ジャック。ラカンと鑑別診断の思想」(青土社)をお勧めしたい。これは名著です。 (p47)
日本語でラカン入門するには、斎藤環さんの『生き延びるためのラカン』をまず読んで、次に、向井雅明さんの『ラカン入門』を飛ばし読みして(その段階で精読は無理)、同時に松本さんの『人はみな妄想する』を精読するといいかな。あとはフィンクと赤坂和哉とか。
今年度から哲学史でラカンの入門講義をやっているが、ラカン入門は翻訳でも原典から入ると即死確実である一方、日本語の入門書や解説書は充実している。大学1年目安で本当に初歩から独習するとして(フランス語知識もない段階で)いま入手できる文献(日本の著者の本)では、
①斎藤環『生き延びるためのラカン』(ちくま文庫)
②片岡一竹『疾風怒濤精神分析入門』(誠信書房)
③向井雅明『ラカン入門』(ちくま学芸文庫)
④松本卓也『人はみな妄想する』(青土社)
の順で読み、③④あたりで、ラカン『精神分析の四基本概念』(岩波文庫)を並行して読む、
という感じか。
この段階までにフランス語の初等文法の学習を終えていれば、いよいよ『エクリ』の沼へ。。(攻略しがいありますね~)