インセスト・タブー
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(Incest Taboo)
近親相姦・タブー
人間が「自然」と種差化された「文化」を打ち立てるためには、交換の対象となるのは、人間が両属する「自然」(あるいは「生物」)と「文化」(あるいは「社会」)の界面に位置する、特異な〈財〉でなければならない。その〈財〉こそ、多くの社会において日常的には財でないと通念される、女なのである。なぜなら女は、男が「自然」の次元で求める肉欲の対象であると同時に、男が「文化」の次元で欲望の対象とする存在であり、また「生物」的次元で子どもを産む存在であることによって、「社会」的次元で新たな労働力を生産してくれる存在でもあるからだ。したがって、集団や「夫婦」に「女の交換」を促すインセスト・タブーは、人間にとって根源的な社会構成力として把握される。たとえ婚姻規則がどれだけ緩和され、現在の「自由」主義―資本主義社会のごとく「自由恋愛」が婚姻を基礎づけるという信仰が広く受け入れられても、インセスト・タブーは消滅していない。
いままで社会は、ほとんど偏執的なまでに婚姻に社会的刻印を絶えず刻みつけることで、それのはらむもろもろの危険に備えようとしてきたのである。
すなわちインセスト・タブーには、「自然」と「文化」の界面に位置する特異な〈財〉である女の贈与・交換を促すことによって、あらゆる社会に潜在するアナーキカルな遠心力の現勢化を予防する機能が備わっているのである。(p158)
レヴィ=ストロース 入門のために 神話の彼方へ
近親相姦はなぜいけない?意外と説明できないタブーの正体 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン
レヴィ=ストロースは人間社会を女性(結婚)、財貨(経済)、情報(言語コミュニケーション)という3つの交換のシステムとみなした
⑴交換の範囲を広げるためにタブーが存在する説
でも交換が進んで親族が増えると、相続揉めるし、財貨がどんどん親族という他者に流出してしまう
なのでレヴィ=ストロース.iconは『普遍的なのは、むしろインセスト(近親相姦)だ』とも言っている
近親の度合いは社会によって調整される。だが最低限の女性の交換をしないと社会が成り立たないのでインセスト・タブーも存在する
結婚は女性の交換
藤原家なんかを思い出すけど
【第8回】レヴィ=ストロースの縁組理論
近親の女性と性交渉(結婚)の禁止は、女性の他集団への移動を促進
https://gyazo.com/b6e8d0288fa638910eb378473c6ee7fdhttps://gyazo.com/7f1a10368bbb3e37014882540c482942
こうした縁組ルールは、女性を他集団へ送りだし、自集団に他集団の女性を迎え入れるという交換