全能者イノセンス

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イノセンス：Innocence

第一世界に蔓延る罪喰いの上位個体である大罪喰いの一体。「全能者」の異名を持つ。

ユールモアの元首ドン・ヴァウスリーが変異した大罪喰い。

元首ドン・ヴァウスリーは生まれながらにして「罪喰いを従わせる能力」が備わっており、そのおかげで彼の統べるユールモアは罪喰いの被害を受けずに済んでいた。その恩恵に預かるユールモアにとってヴァウスリーは絶対的権力者であり、彼が法であり道徳であるという。

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ヴァウスリーの特異な能力は秘密は彼の父の時代にある。かつては度重なる罪喰いの襲撃に疲弊していたのは他の地域と変わらずユールモアも同じであった。そんな中ヴァウスリーの父に近づいてきた黒法衣の男に教えられた秘術を施されて生まれたのがヴァウスリーである。そして生まれてきた息子ヴァウスリーには罪喰いをペットのように従える特異な能力が備わっており、その能力を用いることで第一世界でのユールモアの覇権が確立することをヴァウスリーの父は確認する。

報告によれば、追い詰められたヴァウスリーが生前に埋め込まれた罪喰いの因子を覚醒させたことで、以前とは似ても似つかない姿に様変わりし大罪喰いへと変化した。その力は、既存の大罪喰いを大きく凌駕するものであったという。