コザマル・カ
https://gyazo.com/2d14fc9107a4c58b699c3b25b96893e8
トライヨラ連王国王都から陸路で南へと下ると目の前に広がる密林地帯。西にはトラル大陸最高峰の山岳地帯オルコ・パチャが裾野を広げており、この密林を見下ろしている。
そのオルコ・パチャを含む西部地方の山脈を水源とした大量の水が山脈の最東端にある断崖の上の高台から一気に低地の密林地帯へと流れ落ち大瀑布を形成している。流れ落ちた水は大小の川を形成しながら密林を流れ下流であるコザマル・カ北部を経てトライヨラへと流れていく。「コザマル・カ」というのは現地の言葉で「虹の地」を意味する言葉であり、この大瀑布が生み出す虹を指してそう呼ばれている。
https://gyazo.com/9914992aac0545f0aeb78151d2d323ec
密林にはアバラシア雲海で出会った鳥をルーツに持つ蛮族バヌバヌに似たハヌハヌ族や低地ドラヴァニアに居た手先が器用で機工技術に長けたゴブリン族に似たモブリン族などが各々集落をつくって暮らしている。豊富な水源と穏やかな気候に恵まれた地域で湿地が多く、そのためハヌハヌ族の集落では通気を確保するために高床式の建造物が主流である。また湿地を生かし葦の水田栽培がおこなわれている。また川にはプヌティーと呼ばれる大型の哺乳類が生息しており、飼育し馴らすことで船を曳かせ、上流域であるコザマル・カ南部に向かうための交通手段として利用されている。