イクサル族
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グリダニア北部、東アバラシア山脈の風吹きすさぶ大渓谷「ゼルファトル」を根拠地とする好戦的な山岳民。外見的には鳥のような嘴や羽根の痕跡こそあるものの、彼らの飛翔能力は失われて久しく、僅かに手に残る翼の痕跡はかつて彼らが大空を自由に舞っていたことの証であり誇りとなっている。だがその分、空を流れる風に対する憧れ
は強く、嵐神ガルーダを篤く信仰しており、神に樹木を捧げるためと称して、黒衣森にたびたび侵入し伐採を繰り返しており、森の都グリダニアの民とたびたび激しく対立している。グリダニアの兵士からは「ハゲタカども」などと呼ばれることもあるようだが、その容姿は鳥と言うよりむしろ恐竜に近い。短く、語尾を強調した喋り方をする傾向があるが、文語調や四字熟語大好きなアマルジャ族と言い争いできる程度には知性が高い。気性が荒い者が多く、話し言葉は粗暴で品性が低い。武勇を重んじるほか、園芸、木工も好む。独自通貨として木製の貨幣が流通している。
イクサル族はグリダニア建国以前の黒衣森において、精霊の許しを得て地上を領有していた民族で黒衣森の正式名称である「ティノルカ」はイクサルの言葉で「母なる森」を意味する。約550年前、森に暮らすイクサル族が精霊の許しを得ることなく自分勝手にその領土を広げようとしたため、精霊の怒りにふれ、呪いをかけられ、ゼルファトル渓谷へと追い払われてしまった過去を持つ。ゼルファトルの地に移住してから、環境の変化による遺伝子異常が引き起こされヒナが先天的に風切羽を持たずに産まれてくるようになってしまったのだという。その後、黒衣森の地下にゲルモアと呼ばれる都市国家を作り精霊と対話しながらひっそりと暮らしていた人は、精霊の許しを得る事となり、地上に出てグリダニアを建国した。後釜を奪われた形になったイクサル族にとって人は逆恨みの対象でしかない。その後1360年ごろにイクサル族はティノルカの森へと戻ろうとするが、グリダニアの激しい反撃にあい退けられている。
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鳥をルーツに持つイクサル族は空への憧れからか熱心に「気球」の開発やその操縦技術の向上に精力を傾けてきた。今では物資輸送、兵員輸送に常用しており、相当な技術の蓄積もあるようで、イシュガルド勢力圏に大量の物資を一気に運び込んで巨大な拠点「ナタラン入植地」を作ったり、黒衣森の広場はおろか、ザナラーンの狭いメサ(岩山や地下に出来た洞窟)の中に降り、おそらくはゼルファトルへの帰還にも気球を使用しているなど、その航続距離や正確な運用は目を見張るものがある。
【古代文明にあるイクサル族の真実】
イクサル族自身には理解も自覚もないが、実はイクサル族の祖は古代アラグ帝国が開発したキメラ生物「イクサリオン」であることがわかっている。それを匂わせる話はイクサル族の伝承にも残っていて、イクサル族の故郷はエオルゼアの遥か上空に浮かぶ「アヤトラン(Ayatlan)」と呼ばれる浮遊大陸である口伝されている。だが現在に至るまでアヤトランなる大陸は発見されておらず、代わりに「魔大陸アジス・ラー(Azys Lla)」が発見され、そのアジス・ラーにおいてイクサル族に酷似した「イクサリオン」というキメラ生物が確認されている。また、イクサリオンは、古代アラグ帝国時代においてとある"『女将軍』"に率いられて各地で頻発する反乱の鎮圧で戦果を挙げていたという記録がある。おそらくは、この女将軍がガルーダ信仰のベースになっているのだと推測される。
関連項目:ゼルファトル大渓谷地帯
種族・民族図鑑~Ethnic Encyclopedia~