DEMO
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核融合における「DEMO(デモンストレーション)」は、核融合エネルギーを実際に商業用電力として供給することを目指した試験的な発電プラントです。DEMOは、核融合エネルギー開発の主要な段階の一つで、核融合技術を商業化するための重要な役割を担っています。DEMOを通じて、核融合発電の実用化に必要な技術を完成させ、発電や運用の実績を蓄積することで、最終的な商業用発電所への移行を目指します。 DEMOの役割と目的
DEMOは、前段階の研究用炉「ITER(国際熱核融合実験炉)」の成果を基に設計・建設される計画で、具体的には以下のような目的を持ちます。 1. 電力の連続供給
ITERは核融合反応の「持続時間」を重視し、プラズマの長時間維持が目標でしたが、実際に電力を供給することは目的ではありませんでした。DEMOはここから一歩進んで、核融合反応で発生したエネルギーを電力に変換し、継続的に供給することを目指します。 2. 技術の信頼性と商業化準備
核融合発電の実用化には高い信頼性が必要であり、DEMOではITERで検証されたプラズマ制御や燃料供給、冷却システムなどをさらに最適化し、安定した運用を行います。これにより、商業用炉の設計に必要なデータを集めます。 3. トリチウム燃料の自給自足
核融合では、燃料として重水素とトリチウムを用います。トリチウムは天然にはほとんど存在せず、炉内で生成しながら使用する技術が求められます。DEMOは、ブランケット(燃料生成用の装置)でトリチウムを生成し、燃料サイクルを自給できるかどうかを検証する重要な実験場となります。 DEMOの技術的課題
DEMOには、商業炉に求められる様々な技術的なハードルを解決する必要があります。主な課題は以下の通りです: 材料の耐久性
核融合反応では高エネルギーの中性子が発生し、これが炉の材料に甚大な影響を与えます。DEMOでは、耐放射線性や耐熱性に優れた材料の開発が求められます。 エネルギー回収効率
核融合で発生した熱エネルギーを効率よく電力に変換するための技術も不可欠です。高温で発生するエネルギーをブランケットや冷却材で回収し、タービンなどで発電に利用する仕組みを効率化する必要があります。
プラズマの安定性と制御技術
高温のプラズマを安定的に制御し続けるためには、高度な磁場制御技術や燃料供給の精度が必要です。ITERでの成果を踏まえ、より高度な制御技術がDEMOで実装されます。 DEMOの将来展望
DEMOは2030年代〜2040年代の建設が計画されており、成功すれば、次の商業用核融合炉(通常「CFPP:Commercial Fusion Power Plant」)へと移行できる可能性があります。DEMOの運用により、核融合発電のコスト構造やメンテナンスに関する実績が集まり、将来の商業炉建設計画の基盤となります。 DEMOは、最終的な核融合発電の実現への道を切り開くための重要なステップであり、成功すればクリーンで持続可能なエネルギー源として、社会に大きなインパクトを与えることが期待されています。 カッケーって思ってたけど、以下発見してしまったmasaharu.icon
https://scrapbox.io/files/67230e304d8326836d2dca03.png https://www.fusion.qst.go.jp/rokkasyo/ddjst/reactor_document/g_nai.html