ゲマインシャフトとゲゼルシャフト
自分はゲゼルシャフトを重視する傾向が圧倒的に強く、それが様々な問題を生んでいるような気がする。
地元のコミュニティは「たまたま同じ地域に住んでるだけのつながりに過ぎない」から、
はやく抜け出して目的や価値観を共有する共同体に行った方が良いという気持ちが子供の頃からあったと思う。
東京に長くいる人、いたいと思えてしまう人はこの傾向が強いと思う。都会は最高。
------
大学の部活やサークルで、もとの活動をあまりしなくなったが部室には遊びに来る人に対して冷たくなりがちだったのもこれが原因かもしれない(「じゃぁ辞めればいいじゃん」と思ってしまう方だった)。人間はカジュアルにサークルや会社をやめた方がいいし、それは究極的には「やめなくて良いコミュニティ」を発見するために必要なことなのだ……とか。
人に対して「あなたがここにいてくれるだけで嬉しい」という #言葉 は、恋人や友人なら言えると思う。 が、同僚や仕事相手やサークル仲間に対してそういう気持ちを持ったことがあまりない気がする。
なぜなら後者は目的別コミュニティだからだ。目的別コミュニティでは #目的論 で見てしまう。 ------
性格や価値観を同じくすることでゲマインシャフトができる(たとえば結婚して家族になる)というのはしっくりくる。
それは「たまたま住んでる場所が同じ」みたいな偶発的な理由を越えたものだからだ。それは「テストに耐えた」関係性だからだ。
が、それ以外のケースで他人を存在承認するのはややエネルギーを使う。
これにエネルギーが要ってしまうのも良くないと思うのだけど。
------
ところでそんな方法で友人が増えることあるのかと思うが、もちろん実際のところ増えてはいない。
むしろそういう距離感でも人を好きでいられることの方を言祝ぎたいところだが、あまりそうは言ってられないだろうな。