伝わりにくい情報が相手に定着するのは相手の時間を奪えるから
210705
伝わりにくい情報が相手に定着するのは相手の時間を奪えるからで、相手が自分の時間を差し出すつもりがない場合伝わりにくい言葉はただ伝わらずに終わる
明快な文章は思考に必要な動力が内蔵されているため読み手は手前の動力を差し出さずに思考のトレースが可能だが、それはタクシーと同じで特に脚力がつくわけではない
A地点からB地点までの風景の記憶があるという状態とA地点からB地点まで自らの脚で歩くことができる(あるいは道順を覚えている)という状態は大きく差がある
だからこそ理解できる文章だけ読んでいてはだめで(本を閉じてからの思考(文字の外側の思考)が発生しないので)、思想的に前に進むためには積極的に理解可能な範囲の数歩先の情報を(あるいはずっと先の情報も)摂取していかないといけない。(思想的遠出)