SFCでは全員がグローバルIPアドレスを持っている
注意 : 豆知識なのでテストには出ませんが(エンジニア的)SFCのおもしろエピソードなので興味がある人は読んでねsaji.icon
家庭や企業、大学では
なので基本的に家にいるみんなのパソコンとスマホは
という状態。
ところが弊学SFCでは
これは実はかなり珍しい運用(詳しい人に言えばみんなびっくりする)
なんでそんなことができるのか
IPv6ならいざ知らず、IPv4は世界に43億個しかないのでとっくに枯渇しているため その結果2020年現在IPv4一個あたりの値段は20ドル近くなっている ところが慶應義塾大学は大量のIPv4アドレスを持っている 約13万個(/16を2つ分)持っているらしいsaji.icon
ちなみに東大はその1.5倍(/16を3つ分)持ってるらしい。さすが最高学府だね(超豆知識)saji.icon
なのでこのようなぶっとんだ運用ができる
なんでそんなことをするのか
そのほうがトップダウンに管理したり通信をフィルタリングしたりしやすいから
これに関しては「研究機関として可能な限りできることを制限しないようにするため」らしい
SFC的には以下のような方針で運用しているとのこと(中村修先生談) プロアクティブにフィルタリングをしない
ただし最低限として監視だけする
研究機関としてフィルタリングするのは難しい
大容量の動画を転送するのもDOS(攻撃の一つ)に見えちゃう 多くの大学では何かする度に申請が必要
毎回申請とか阿呆らしい by 中村修.icon
プロアクティブなフィルタリングは発想を潰す
やりたい時にさっと試せる環境が大事
オペレーション上のP2Pのポートは閉じてないくらいには自由 もちろん使うと後からお尋ねが来るので許可なしやっちゃだめ
まとめ
SFCでは「大量のIPアドレスを持っていること」 × 「研究機関としての立ち位置」 という理由から特殊(&贅沢)なIPアドレスの運用になっている 慶應大学は日本のインターネット黎明期を支えた研究機関の一つであり、インターネット黎明期を支えた村井純がいるのがSFCなので、他の大学では味わえない自由と可能性と面白エピソードが転がっているのです。 よりSFCでのネットワーク運用を詳しく知りたい人へ
中村修 先生のネットワーク関連の授業を取るといいかもsaji.icon