高橋留美子
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moriteppei.icon高橋留美子作品には、シンプルで、難しい言葉、かっこつけた言葉一切ないのに、正確に「わかってもらえてる」ことがわかる超名セリフ多数。犬夜叉のこのセリフもすごい。「自分＝犬夜叉も辛かった」ことと「お前の辛さがわかる」ことを同時に伝えるしかないシーン、最小限の言葉でそれを伝える犬夜叉。
「辛かったんだな」「桔梗、辛いめにあってたんだな」だけだと「足りない」んですよ。「おまえ【も】」辛いめにあってたんだな、この【も】があることで、自分も同じ気持ちだったことと、桔梗の気持ちがわかることを同時に伝えてる。
そして、半妖の男である犬夜叉が、「人間で...」「女」だから、「おれよりずっと...」辛いめにあってたんだなと、「自分ではないもの」への理解を示すという。ここは一文字足しても一文字消しても成り立たない、超名セリフじゃないですか？
ここ、10回くらい読み返しました。他に言葉足せないか、削れないか、考えてみたけど、本当に完璧なんですよね。今、桔梗が言われたい言葉として、今、犬夜叉が言いたい言葉として完璧。高橋留美子は本当にすごい。https://x.com/moriteppei/status/1033692156295139329