適度な苦痛で快楽を感じやすくなる
断続的に苦痛に晒されることによって、 私たちの快楽と苦痛のシーソーが快楽の側に偏り、時間と共に苦痛を感じにくく、快楽を感じやすくさせるのである。ドーパミン中毒 アンナ・レンブケ 148ページ このような拷問にかけられた動物に対して憐れみを感じずには論文を読むことはできないが、それでも“歓喜の発作〟は興味深い可能性を示唆している。 シーソーを苦痛の側に押せば、 より持続的な快楽源を獲得することができるのではないか?ドーパミン中毒 アンナ・レンブケ 149ページ 快楽の刺激に繰り返し晒されることで耐性がつくように、 苦痛を感じる刺激にも耐性がつき、 あまりにも強い苦痛でハイになり続けると脳のシーソーが苦痛の側にリセットされる。 スカイダイバーと対照群 (ボート選手)を比較した研究で、 スカイダイビングを繰り返しやってきた人はその後の人生で無快感症、すなわち喜びの欠落を経験することが多くなることがわかっている。ドーパミン中毒 アンナ・レンブケ ・ 168ページ