近代
それは一見、社会の「進歩」 のようにも見えますが、 しかし、 「解放」された個人の側からすれば、不安な時代の到来でもあったと言うことができるでしょう。 なぜなら、 近代という時代は、従うべき共同体的規範を失いながら、なお見ず知らずの他者に向き合わねばならないという条件を個々人に課したのですから。 それは、恐ろしく自由で厄介な社会の出現だったと言わねばなりません。反戦後論 浜崎洋介• 33ページ