石田明
それから、できる限り劇場に通い詰めるようになります。 もともとオタク気質だった僕は、ネタを見ながらメモを取って、それを家に帰ってから清書して、 ちょっとしたネタ台本を作って楽しんでいました。 その台本を見ながら「この人たちはどうしておもろいんやろ」 と自分なりに理由を考え、また劇場に観に行って本当にそうなのかなと答え合わせをする。 自分のことながら 「昔も今と何も変わってへんやんけ!」と突っ込みたくなります。答え合わせ 石田明3ページ 2023年の M-1で、 僕は、 敗者復活戦の審査員をやらせてもらいました。 「決勝の審査員は?」と聞かれることもありますが、 今のところオファーはないし、自分でもやりたいとは思いません (2015年に一度審査員をしましたが、 これは、歴代のチャンピオンが審査員を務めるという例外的な回だったからです)。 やりたくない理由は単純です。 出場者が 「この人に審査してもらいたい」 と思う歴代チャンピオンのなかで、僕はかなり下のほうに位置するだろうという自覚があるから。 多くの芸人はブラックマヨネーズとかフットボールアワーに審査してほしいはずです。答え合わせ 石田明76ページ