生産性ポルノ
Sam Altman.icon Also, don’t fall into the trap of productivity porn—chasing productivity for its own sake isn’t helpful. Many people spend too much time thinking about how to perfectly optimize their system, and not nearly enough asking if they’re working on the right problems. It doesn’t matter what system you use or if you squeeze out every second if you’re working on the wrong thing.
あと、「生産性ポルノ」みたいな罠にはまるなよ。生産性を上げること自体が目的になったら意味がないんだ。多くの人が、システムを完璧に最適化する方法ばっかりに時間を使ってしまって、「そもそも自分は正しい問題に取り組んでるのか?」って考えることをほとんどしてない。どんなシステムを使っていようが、どんなに1秒たりともムダにしなくても、そもそも取り組んでることが間違ってたら、全部ムダだからね。 AI時代はAIがすべてを加速させていくのだが、無駄なことを効率化するという最大限無駄なことすらAIは最高まで加速する。だからこそ「何に取り組むか」が最大の重要事項になる。AIのまとめがヘタな人とかまさにこの典型だなと。 もう一つ、デジタルツールはいろいろできるがゆえに、使い手が 「完璧さ」 を求めがちな側面もある。結果的に、その追求が使い手自身を苦しめてしまう事態が起こる。 ルールを増やし、 カテゴリを複雑にし、階層を多重に作り上げて、 使うことを自分自身でたいへんにしていく。 そうした完璧さを求める行為は、一種の「支配欲求」と言えるだろう。 私自身も2010年頃から数年間はずっとそうした欲求に振り回されてきた経緯がある。考えの育て方: 知的生産のデジタルカード法 / 倉下忠憲 135ページ