意地悪
もしかしたら、今や人は「意地悪」のなんたるかが分からなくなっているかもしれないので、気がついたら「ここが意地悪ですよ」という註記を【】で入れることにします。あくまでも「気がついたら」なので、実際にどうなるかは分かりません。【こういうはぐらかしが、意地悪です】いとも優雅な意地悪の教本 橋本治 p.8
つまり、「暴力はただのバカだが、意地悪はそうじゃない」ですね。「なんのことだ?」と思われるかもしれませんが、人は言葉が足りなくなると、キレて暴力に走ります。いとも優雅な意地悪の教本 橋本治 p.10
乙女は心が狭いのです。 「女優の××さんは、可愛い顔してマネージャーをイジめるらしいよ」なんて話を聞くと、とたんにファンになってしまいます。 謙虚、平等、親切という俗っぽい美徳を超えた硬質の美徳があるからこそ、 乙女は平気で意地悪になれるのです。 美しく気品さえあれば、意地悪は星の輝きと化すことでしょう。 根性ワルであることにネガティヴであってはなりません。 あくまで堂々と意地悪を遂行し、 決して反省してはならないのです。 根性の悪さは乙女の本能なのでしょう。 明日はどんな意地悪をいたしましょう。 僕は三度のごはんより、 人の悪口が大好きです。 それいぬ 嶽本野ばら ・位置540