嫌っていい理由
人は、自分が嫌いな相手がいた場合、その相手を嫌っていい、合理的、かつ、他者も頷くような理由をもって嫌おうとする傾向が強い。
一番多いのは自分が嫌いな人Xは倫理的に正当化されない、あるいは非難されるべきことをしている、言っている。だから嫌い、許せないというもの。
「私はXが嫌いなのではなく、Xが悪いことをしているのでそれを非難しているだけ」つまり「私が憎んでいるのは人ではなく悪である」という合理化をする。
しかしこれは容易に叱る依存のようになってしまう。要は嫌ってもいい人を見つけてきて、嫌ってもいい理由をあげて、処罰的に振る舞うことによって、報酬を得ている、そうした報酬系強化をしている。 だいたいそういう人は同じことを、自分が好きな人や友人がしていても何も言わなかったりする。