大事なのは結果ではなく仕組み
目標達成は生活を一時的に変えるにすぎない。 これは改善について考えるとき、直観に反する考え方だろう。わたしたちは結果を変えなければと思いがちだ。 しかし結果は問題ではない。 本当に変えなければならないのは、結果をもたらす仕組みである。 結果レベルで問題を解決すると、 一時的に解決するだけだ。 永久に改善するためには、 仕組みレベルで問題を解決する必要がある。 入力するものを直せば、出力結果は自ずと直るだろう。ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 / ジェームズ・クリアー・33ページ
さらに、目標は「二者択一」 という対立を生み出してしまう。 目標を達成して成功を味わうか、達成できずに失望するかのどちらかである。幸福の意味を狭くして、 自分を心理的に閉じこめてしまう。 これは間違った考えだ。人生で歩む現実の道が、 はじめに思い描いた旅路どおりになることなどありえない。 成功への道はたくさんあるのに、ひとつのシナリオどおりでないと満足できないと制限するのは無意味である。ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 / ジェームズ・クリアー・33ページ
目標設定の目的はゲームに勝つことだ。 一方、 仕組みを作る目的はゲームをしつづけることである。 本当に長続きする考え方は、目標を抜きにした考え方だ。 それは何かひとつの達成だけを目指すものではない。終わりのない改善と継続的な向上のサイクルについて考えることだ。 突きつめれば、 あなたの進歩を決めるのは、プロセスにしっかり取り組むかどうかである。ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 / ジェームズ・クリアー・34ページ