反脆弱性――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方
https://gyazo.com/be4553db78f188bbad8fd88af4b9a4f4 https://amzn.to/45ttDjU
まだ読み始めたばかりだけど、大変おもしろい。
なんか話がまとまるのかはわかんないけど、次から次へとさまざまなコンセプトを提示してくる。
タイトルにもなってる反脆さ(はんもろさ)は脆弱性の真逆の概念。「頑丈ってこと?」って思うかもしれないが、そうではない。脆弱性っていうのは何かのリスクに対して「壊れやすい」「ダメになりやすい」ってことだけど、反脆さは「リスクがあればあるほど強くなる」みたいな概念。 「脆い」の正反対の概念とは? ほとんどの人は、「脆い」の反対は「強い」「耐久力がある」「頑丈」とか、そんな風に答えるだろう。でも、強いとか、頑丈だとか、その種のものというのは、壊れることもなければ、状態がよくなることもないので、小包には何も書く必要がない。緑色ででかでかと「頑丈」と書かれた小包なんて、見たこともないはずだ。 論理的にいえば、「脆い(壊れやすい)」荷物の正反対は、「取扱不注意」「乱暴にお取り扱いください」と書かれた荷物ということになる。この小包は、中身が壊れないだけではない。衝撃や乱暴な扱いを受けることがかえってプラスになるのだ。脆い小包とはよくても無傷な小包であり、頑丈な小包はよくても悪くても無傷な小包であり、脆いとは正反対の小包は悪くても無傷な小包というわけだ。ナシーム・ニコラス・タレブ. 反脆弱性――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 (上 p.64).