与党が勝っているのではなく野党が負けてる
野党陣営は、一体なぜこのような「ボロ負け」状態になったのでしょうか?それはひとえに野党側が、小さな違いを懐に収めながら、大同団結するという判断をせず、非常に狭い範囲でここに戦いをしてきたからです。やり方を考えれば勝てたのに、守るべきものを間違えて、いくつもの勝機を逃していたからに他なりません。なぜリベラルは敗け続けるのか岡田憲治p.24 たとえば、二〇一七年秋の選挙において投票に行った人の数は比例代表の得票総数で五五七五万人ですが、この中で自民党と公明党の得票数は、全体の四五%に過ぎません。得票比率で考えれば、自公連立政権は、過半数すら取れない勢力なのです。逆に野党は、もし統一候補者名簿を作成し、選挙の現場での共闘に成功していれば(維新を除く)、全体の約四七%を獲得して、自公勢力を凌駕していることになるのです。さらに、投票に行かなかった有権者を含めた全体で見れば「自公政権に投票しなかった人たち」は、全体の七四%(比例代表投票ベース)になります。要するに、積極的に自公政権を支持している人たちは、全有権者の四人に一人しかいません。この数字を見れば、身の回りに「自公政権を断然支持する」「安倍首相は正しい!」という人が、それほどいないという理由も納得できるでしょう。なぜリベラルは敗け続けるのか岡田憲治 (pp.40-41). Kindle 版.