一人合宿
雑務をしない、 人に会わない環境を用意して、ノートに書きながらひたすら考える。 一人合宿のエッセンスはそれだけです。 これだけで人生が変わります。 シンプルでしょう? 私は年に2~3回、3〜4日から2週間程度、一人合宿をします。 最長で1ヶ月、 連続で一人合宿をしたこともあります。自分を変えるノート術 / 安田修 40ページ パソコンやスマホは必要ないどころか、 できるだけ触らないようにしてください。 自宅に置いておくなどして、 一人合宿の場所には持ち込まないのがベストです。 スマホは手元にあるだけで、 集中力がかなり削がれてしまいます。 「本を持ち込んでも良いか」 と聞かれることが多いのですが、原則として本はダメです。参考資料として使用することはありますが、通常は本も持っていきません。 あると読んでしまうからです。 本を読むのはインプット、 一人合宿はアウトプットする作業です。 どうしても人はインプットする方が楽なので、 本を持っていってしまうとノートをテーブルに置いてつい読み始め、気がついたら日が暮れている……ということになりがちです。 持ち物はノートとペン、せいぜいフセンだけ。 これを徹底してください。 カフェで作業をする場合は、お財布をお忘れなく。自分を変えるノート術 / 安田修 45ページ これが、私が「ビジョン合宿」と呼んでいる標準的な一人合宿のやり方です。 具体的なノートの使い方などはのちほど改めてご説明しますが、 とてもシンプルでしょう? この他にも、一つのテーマに絞ってそれをやりきる 「テーマ合宿」 や、 ファスティングと組み合わせる 「断食合宿」 ひたすら本を読みまくる「インプット合宿」 などもあり、 また誰かと一緒にやることもあります(もうそれは、一人合宿ではないのですが)自分を変えるノート術 / 安田修 47ページ 〈トピックの案〉 ・時間とお金がたっぷりあったらやりたいことは? ・10年後、どうなっていたい?ノートに書いて考えたいことは何がある? 今、 持っているリソース (資源)は? 理想の住居とオフィス・理想的な1日の時間の使い方・変えたい習慣・感謝の気持ちを伝えたい人を全部書き出す・やりたいこと、やりたくないこと 自分の強みと弱みを考えてみる・夢や目標を100個、 書いてみる・最近、 イラッとしたこと 今月のスケジュールとTodo・ビジネスアイディア このように、トピックは何でも良いのです。 もしあなたがトピックを考えるのが苦手だとしたら、 この例を順番に考えていってください。自分を変えるノート術 / 安田修 94ページ まず「誰にも見せないと決める」 ですが、 これは意外と重要です。 「家族や友人に見られても恥ずかしくないものにしよう」 「いつか人に説明するときに使うかもしれない」 などとどこかで考えていると、書くことの自由度が大幅に下がります。 人の名前をイニシャルに変えたり、生々しい表現を避けて婉曲な表現を選んだりしているうちに、 少しずつ思考が濁ります。 何より、 あなたの本当の想いが書けなくなってしまいます。 書く前に、「誰に見られても恥ずかしくないノートを書こう」という考え方を、捨ててください。 このノートを誰かに見られたら一巻の終わり、 それくらいの内容が丁度良いです。自分を変えるノート術 / 安田修 ・ 96ページ 私は今でも毎月、 2日間を確保して一人合宿をしています。 加えて、 毎週月曜日は「クリエイティブデー」として作業をせず、 主にノートを使って考えるための時間を確保しています。 2日間考えて 1ヶ月間実験、月曜に考えて 1週間実験、そういうサイクルを回しているのです。 試行錯誤の結果、私にとってはそれくらいが、 思考と実験のバランスが良いと感じています。自分を変えるノート術 / 安田修 127ページ