リストは時間の見積が苦手
すでに触れたが、 スケジュールは書き込むことよりも実行することの方が大切。 自分がリストアップしたものをしっかりやりきるという点で「リスト式」 より 「時計式」の方が断然効果的だった。 「リスト式」には時間という概念がないため、 自分が1日にできること以上のことを書いてしまいがちだ。 そのために、毎日やり残しのTODOが生まれていた。モノが少ないと快適に働ける / 土橋正 138ページ
「リスト式」だと、 「メールの返信をする」 というTODOも 「企画書の草稿を書く」ということも同じ1行になり、所要時間の違うものが同じに見えてしまう。 これが、 TODO管理が上手くいかなかった大きな要因だったのだろう。モノが少ないと快適に働ける / 土橋正 ・138ページ
リスト式だと、なぜ1日でとうてい終わりきらないTODOをリストアップしてしまうのだろうか。それは、「オープンリスト」ということ以外にもう一つ、 自分の中に「アリとキリギリス」 がいるからではないかと私は考えている。 朝一番は漠然と長く感じられ、つい余裕をかましてキリギリスになってしまう。 午後3時くらいになると、とたんに残り時間が少ないことに気づき、 アリになってあたふたと急いで仕事をし始める。 自分の中には、こうした二面性があるように思う。 朝一番は自分の楽観的なキリギリスがムクムクと動いてたくさんのTODOをリストアップしてしまう。 今でも私は「時計式TODO管理付せん」に記入する前のリストでは、つい多めに書いてしまうことがある。 キリギリスになりそうなところを 「時計「式」によってアリになるよう心がけている。モノが少ないと快適に働ける / 土橋正 ・ 145ページ