メメックス
メメックスとは何だろうか。 原典は、ヴァネヴァー・ブッシュが1945年に発表した「As We May Think」なのだが、 私はその論文を引用した『ライフログのすすめ』 (ゴードン・ベル、 ジム・ゲメル)ではじめてその概念と出会った。 メメックス (Memex) は、 仮想的な機械の名前で、 そこにはひとりの知識労働者が必要とするすべての情報が収められており、 しかもツリー構造を辿るのではなく、 関連性によって瞬時に情報を引き出せる機能が備わっている。 データベースでもないし、まっすぐに進むテキストでもない。 「つながり」による情報の綱渡りが可能な装置。 それがメメックスだ。考えの育て方: 知的生産のデジタルカード法 / 倉下忠憲 17ページ