マルクス・アウレーリウス
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マルクス・アウレリウス・アントニヌス
マルクス・アウレリウス
アヘンは自由に手に入った。いっぽうマルクス・アウレリウス・アントニヌス帝は、今日では後期ストア派の古典『自省録』の著書として知られる人物だ。ストア派の哲学では、感情を否定することが物質的世界の災いと苦悩を超克する鍵とされる。おそらく、薬物でハイになっている間はストア的になりやすかったのではないか。というのは、この皇帝は折り紙付きのアヘン常用者だったのだ。毎朝、戦争中でさえ、ワインの中にアヘンを一かけら溶かして飲んでいたという。ガレノスの記録によると、皇帝は実際に依存症になっていたようだ。ドナウ川流域での戦役中、皇帝は短期間アヘンなしで過ごした時期があり、その間にガレノスが描写した皇帝の様子は、まぎれもなくアヘンの離脱症状を示している。デイヴィッド・J・リンデン. 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか Kindle 版. 位置507