ノンスタ石田のネタづくり理論
https://youtu.be/lJ46T7DcRnY?si=mDYPo7-L3GPtRdps
もうとにかく理詰めのお笑いの金言だらけ。四月までは見られるらしいから、みんな見とけ! 単にお笑いやる人の「ネタづくり」に役立つだけではなく、石田の言う通り「コミュニケーションとは何か」というコミュニケーション論にもなっているし、「お笑いとはなんぞや?」という因数分解になってる。別に誰かのお笑いで笑う必要はないけれど、それならこういう動画でとっとと「答え」を勉強しおえておいたほうがいい。 「おもしろいことだけやってたら笑ってくれる、はないんです。おもしろいことをやった上でそれを伝えようと努力したから笑ってもらえる。結構これがみなさん止まっちゃうところで。おもしろいことやってればみんな笑ってくれるやって思いがちなんですが、じゃないんです」 「まずは見てもらうこと。みなさんもまったく知らんやつの話なんか聞かないじゃないですか。まったく知らんやつの話を聞いて笑うことなんてほぼないじゃないですか。(......)まず聞きたくないんですよ。校長先生もいい話をしているかもしれないけれど、まず聞く気になってない。校長先生は校長先生で伝えようとしていない。言っているだけやから」
「政治家とかでもそうですけど、言ってるだけの人ってやっぱ内容入ってこない。なんですけど、伝えようとしている人って、そんな大したこと言ってなくても入ってくるんです」
「いろんな芸人さんいますけど、ぼくははっきり言っておもしろくないんです。おもしろいこと考える能力値が格段に低い。格段に低いんですけど、このおもしろくないことをおもしろく伝える能力値は高いんです」
「近年、漫才がすごい崇高なものに思われるときがあるじゃないですか。M1グランプリだとか。いやーやっぱ芸人すごいなーってなるような演出が多いんで、そうなりがちなんですけど、かっこいいものになってしまいそうなんですけど、忘れてはいけないのは、漫才っていうのは、コントっていうのは、お笑いっていうのは、あくまで娯楽なんです。すべてが充実している中でこそ、あるものなんです。この娯楽というものの理解をずっと置いておかないと届けようという気持ちがなくなっていっちゃう」 「ぼくはノンスタイル組む前にトリオ組んでたんですね。高校の時に一番おもしろかった人と、2番目におもしろかった人に誘われて、ぼくは3人でトリオ組んだんです。で、この人たちがめっちゃくちゃおもしろかった。おもしろかったんですけど、二人はネタを書くすべを知らなかった。ぼくもその頃はネタを書くすべを知らなかった。で、ぼくがネタを書いたんですけど、この人たちのおもしろさを世に伝えられなかった。伝えられなかったからその人たちはやめてしまった。それをぼくは今でも後悔していて。で、おもしろいと思ったことない井上とコンビを組んで。でもその頃にはどうやっておもしろく伝えるかっていうことを勉強しはじめたんで。やはり伝わることが増えたんです。でそんなにおもしろいと思ったことがない井上とここまできたんです」。 「今みなさんが笑いをとるときに何に頼っているかっていうと、常識なんですね。常識と並走しているからこそ笑いっていうのが取れるんで。」 「常識と一緒になるのがあるあるで、常識を覆していく、常識に非常識を織り交ぜていくのがボケなんです」 「みなさんが歩んできた人生。全員違うじゃないですか。全員違うから全員常識が微妙にズレてるんです。東大生は東大生なりの常識があって、中学校までしか行ってない人には中学校までしか入ってへんやつの常識。世の中にはめちゃくちゃいろんな人たちがいて、その人たちの常識の平均値を探して、その平均値の常識のあるあると裏切りを繰り返すのが一番笑い取りやすいです」
「(今の子たち)ポケモンのネタとマッチングアプリのネタ、めちゃくちゃ多いです。もうね、当たり前のようにマッチングアプリと言うワードがでてくる」 「みなさん会話を普段からやってるので会話は絶対うまいはずなんですね。なんですけど、ネタをつくった瞬間に会話が下手になるんですよ。つくりものになるんです。これはもう仕方ないことなんですけど」
「(おれ刑事なりたいねん、って振りは)本来会話としておかしいんです」。嘘の会話なのにそれを信じたていでツッコミは「お前になれるわけないだろ」とか「危ないやんか」と言ってしまう。本来みんながやってる会話じゃなくなってる。
「こういった会話の違和感ということに気づかずにネタをつくってしまいがちなんです。ここをひきしめていくというか、よりウソがないように漫才とかコントはしたほうがいいです」
「もともとお客さんっていうのは、ネタ合わせしてきてるのを知ってるんです。このウソを一回飲み込んでもらってるんです。一回飲み込んでもらった上で、ぼくたちがまたさらに嘘っぽい会話をしだすと、お客さんってさめるんです。なので、一個嘘を飲み込んでもらっているからこそ、なるべくウソってきづかれへんような会話、ウソが少ないように会話をつくっていくことが、一番お客さんの集中力が途切れない」
「ほとんど努力の人ですよ。天才って思う人って....ZAZYとか。佐久間さんとか。あと誰やろな。あのね、ほんまに少ないんです。松本さんは天才やと思います。ほんまに天才を見つけるほうが少ない。あとくっきーさんとか。ほとんどの人のネタとかトークとか見て。分析できるものはたどりつけるんです。自分に向き不向きもあるんで。どういう構造で笑いをとってるかって理解できるんですよね。だから芸人っていうのはほぼ凡人で。凡人じゃないと常識のラインが保てないので。みんな才能はあるけど天才ではない」 「テレビだけじゃないんで。今のご時世、テレビに露出することだけが正解じゃなくて。いろんなところで仕事になっているんで。今は多岐にわたってるんですけど。お前そんなんでこんな稼いでるの?みたいなやつもおるんですよ。ネゴシックスとかね。まったく見ないでしょ。めちゃくちゃ稼いでんねんで。みんなテレビ見てるだけやからさ。テレビからでえへんくなったらあの人消えてもうたなあと思うやんか。消えてもうたなーくらいが一番儲かってたりする。おれなんかもう、今テレビなんかそんなもうバコバコゴールデン帯のテレビなんか出てない。バコバコ出てた頃の倍以上稼いでるんです。夢あるやろ」 https://gyazo.com/774ff1b92cb42403de518f5f61628605