コルチゾール
人間はストレスを感じるとコーチゾールというホルモンを副腎から出します。外からの危機に対して、血圧や血糖値を上げて活動の準備をするのです。朝目覚めたときにすぐ動き出せるのも、起床の2時間ほど前からコーチゾールが分泌されるからです。もともとストレスに対抗してからだを守るホルモンなのですが、現代社会では命の危険がないのにストレスによってコーチぞーるが大量に分泌され、血圧や血糖値が上がりやすくなっています。もともと外敵から逃げるためのホルモンなので、脳の前頭葉の働きを弱め、論理的でなく直観的、感情的な意思決定をさせます。長いものに巻かれる、群れに従うのも、コーチゾールです。コーチゾールが高いときの判断はあとで後悔することが多くなります。ストレスが長く続き、コーチゾールがいつも高い状態になると、自分で判断、行動ができない状態になります。これがうつ病です。LOH症候群 堀江重郎 p.34