グレン・ワイルのアーレント誤読
>I think the best question is for us individuals to to sort of see that and um overcome that yeah I mean I I think that um Han once said that uh one of the greatest freedoms is the freedom from politics... ハンナ・アーレントは「政治からの自由は最も偉大な自由の一つ」と言ったか? これを見てポカンとしてしまった......。
その後、Plurality和訳メンバーからいろいろツッコミを受けていたので、とりあえず少しは安心したが、よりによってハンナ・アーレントから「政治からの自由」を導きだすとは......。しばらく開いた口がふさがらなかった。 アーレント思想から言えば「Pluralityって政治の言い換え」くらいの概念だよ。
あと「〜からの自由」というようなLibertyと人間の根源的な自由であるFleedomを区別している。Fleedomって何かっていうと「政治」のことだよ、いや、まじで。
こんな誤読や誤引用をしてしまうような論者がグレン・ワイルであって。
グレンは民主主義の新たな仕組みを考案するのが上手いしおもしろいので、そういう意味で個人的にとても最近興味を持っているけれど、古典的な近代的民主主義者からすると、とんでもねー食わせ物じゃん。