ハンナ・アーレントは「政治からの自由は最も偉大な自由の一つ」と言ったか?
I think the best question is for us individuals to to sort of see that and um overcome that yeah I mean I I think that um Han once said that uh one of the greatest freedoms is the freedom from politics...
ハンナ・アーレントは「政治からの自由は最も偉大な自由の一つ」と言ったか?
"one of the greatest freedoms is the freedom from politics"、どこでアーレントが言っているのかがちょっとよくわからないcFQ2f7LRuLYP.icon
重箱の隅をつつくような話
やったこと
"one of the greatest freedoms is the freedom from politics"と"Hannah Arendt"などを色々組み合わせてググってもヒットしない
わかったこと
Arendt on Freedom, Liberation, and Revolution (Kei Hiruta, 2019)の Chapter 2 に「Hannah Arendt, Liberalism, and Freedom from Politics」とあるらしい(強調と傍線cFQ2f7LRuLYP.icon)
考え
"one of the greatest freedoms is the freedom from politics"はエッセンスを言ったもので、もっと複雑なフレーズである可能性もある
nishio.iconナイスツッコミ
Arendt says that political freedom is historically opposed to sovereignty or will-power since in ancient Greece and Rome the concept of freedom was inseparable from performance and did not arise as a conflict between the will and the self. Similarly, the idea of freedom as freedom from politics is a notion that developed in modern times. This is opposed to the idea of freedom as the capacity to "begin anew", which Arendt sees as a corollary to the innate human condition of natality, or our nature as "new beginnings and hence beginners".[20]
アーレントいわく、政治的自由は歴史的に主権や意志権力と対立している、なぜなら古代ギリシアやローマでは、自由の概念はパフォーマンスと不可分であり、意志と自己の間の対立として生じなかったからである。同様に、政治からの自由としての自由という考えは、近代に発展した概念です。これは、アーレントが出生という人間の生来の状態の必然的な帰結として見ている「新たに始める」能力としての自由という考え、または「新しい始まり、したがって初心者」としての私たちの本性に反対するものです。
[20] Hannah, Arendt (1965). On revolution (Reprinted ed.). London: Penguin Books. pp. 211. ISBN 9780140184211. OCLC 25458723. ハンナ、アーレント(1965)。革命について(再版)。ロンドン:ペンギンブックス。pp.211. ISBN 9780140184211. OCLC 25458723. (Kei Hiruta, 2019)の
In the opening section of her essay “What Is Freedom?” Hannah Arendt points out an inconsistency in our culture that gives rise to conflicting intuitions. On the one hand, “we all somehow believe” the incompatibility between freedom and politics, as formulated in the “liberal credo, ‘The less politics the more freedom.’”1
の(1)が指してる Hannah Arendt, Between Past and Future: Eight Exercises in Political Thought (London: Penguin Classics, 2006), 148. の PDFを見つけた nishio.icon要約して
claude.iconこのエッセイは、自由の概念について考察したものです。主なポイントは以下の通りです。
自由について考えることは難しい。哲学的に自由を捉えようとすると矛盾や二律背反に陥ってしまうからだ。
自由の問題は政治の領域に本来属するものだが、哲学的伝統は自由を意志の内的領域に置き換えてきた。
政治的自由は行為の中で経験されるものであり、政治の存在理由そのものである。しかし、全体主義の台頭以降、自由と政治の両立可能性すら疑われるようになった。
政治的自由を「政治からの自由」と定義する考えは、政治理論の歴史の中で大きな役割を果たしてきた。
近代は自由と政治を切り離してきた。キリスト教の影響もあり、自由は公的領域の外で求められるようになった。
このような伝統にもかかわらず、政治の存在理由は自由であり、自由は主に行為の中で経験されるという「自明の理」を改めて考える必要がある。
エッセイは全体として、自由の本来の意味を政治の領域に取り戻そうとする試みだと言えます。
nishio.icon"freedom from politics"を含む文を引用して解説して
claude.icon"freedom from politics"を含む文が2箇所あります。
1つ目は以下の文です。
"We are inclined to believe that freedom begins where politics ends, because we have seen that freedom has disappeared when so-called political considerations overruled everything else. Was not the liberal credo, "The less politics the more freedom," right after all?"
この部分で、アレントは現代の経験から「自由は政治が終わるところから始まる」と人々が考えがちだと指摘しています。政治的な考慮が他のすべてを覆い隠してしまうと、自由は失われてしまうからです。そして、「政治が少なければ自由は多い」という「リベラルの信条」が正しいのではないかと問いかけています。
2つ目は以下の文です。
"This definition of political liberty as a potential freedom from politics is not urged upon us merely by our most recent experiences; it has played a large part in the history of political theory."
ここでは、政治的自由を「政治からの潜在的な自由」と定義することが、最近の経験だけでなく政治理論の歴史の中で大きな役割を果たしてきたと述べられています。
アレントはこうした「政治からの自由」という考え方を批判的に検討しています。彼女によれば、自由と政治を切り離す考え方は古くからあるものの、本来自由は政治の領域に属し、政治の存在理由となるべきものなのです。現代の経験をふまえつつも、自由と政治の関係を根本的に問い直そうとしているのがこのエッセイの眼目だと言えるでしょう。
考えnishio.icon
"one of the greatest freedoms is the freedom from politics"はかなり雑な要約で、実際は"freedom from politics"について複雑な考察をしている
大体"one of the greatest"って時点でだいぶぼやけた主張ではある
口頭での質問に対してアドリブで答えてるので正確さはそんなにないのではないか
たしかにcFQ2f7LRuLYP.icon