エドガー・ウォーレスの回転プロット
ここで愉快なエピソードをひとつ今世紀、 誰よりもプロットに頼っていたと思えるのは、一九二〇年代の安手のベストセラー作家エドガー・ウォーレスだ。 “エドガー・ウォーレスの回転プロット、 なる仕掛けを考案して、特許をとった人物でもある。 話に行きづまったり、思わぬ急展開が必要になったときには、 プロット盤をまわして、 表示窓を見るだけでいい。 そこには“予期せぬ来訪者” とか、“ヒロインの愛の告白、、 とか書かれている。この商品の売れゆきはすこぶる良好だったらしい。書くことについて ~ON WRITING~ スティーヴン・キング 作文メーカーみたいな。
アイデアとは組み合わせにすぎないのだから、そうした組み合わせをつくるのにひょっとしたら(笑)いいかもしれない。