ウエストランド井口と粗品の毒舌はベクトルが真逆
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ウエストランド井口の悪口芸と粗品のディスり、双方を見ていて、同じ「毒舌」のように処理されがちだが、全然違うなと思った。自分は前者は正直おもしろいとそこまで思わないのだが(芸人、タレントとしてはウエストランドも井口もとっても好き)後者のほうが大好きで。 井口のほうはなんだかんだで世間へのおもねり芸というか、実は「みんなが思ってること」「言ってほしいこと」を言ってる「あるある」のバリエーション。それを毒舌という衣装を着せて発射してるだけ。毒舌の仮面を被ったあるあるが井口。 粗品のは本当にディスってる(笑)。
りんごなんか大人になってカネ出して買うやつおらんやろ
粗品のディスの最大の特徴は、そんなに客観的ではないこと。オールドファッションもキンプリも福田麻貴も「いい」と思ってる人がこの世の中には存在するし、かなり存在するとまで言える。りんごなんかむしろ好きな人のほうが多いし粗品のほうがマイノリティやろw
粗品の「毒舌」に対しファンや愛好者が粗品に言い返し、場合によっては粗品がボコられるまでが1ターン。
だから粗品の「毒舌」は「それ極論やろ」を誇張する詭弁芸なのだ。「あるある」の変形が井口なら「詭弁」の変形が粗品の毒舌なのだ。 ウエストランド井口の芸は井口の話を聞いて「ははは」と笑ってそれでおしまい。その後井口に言い換えそうとする人はまずいない(笑)。なぜなら井口の芸は「あるある」の変形か、何にでもねじけた視点で文句を言う背の低いおもしろいおっさんを味わう芸だから。
粗品の芸は戦争を作り出す芸。なので粗品に対してファンや批判者が「それはおかしい」と言うのも織り込み済みで、そういう「他愛のない戦争」自体をおもしろがる芸なのだ。
そのため粗品はディスる対象をめっちゃくちゃ選定している。
粗品のロケで活きの良い後輩選手権という企画の中、後輩芸人に「次に粗品がディスる対象」を大喜利で答えさせていたのだが、たとえば「それは(鈴木)バイダンが言うならええけど、オレやったらあかんな」などと言っていたり、なかむらしゅんに「ジェンダー、ルッキズム、ひっかかるやろ」などと答えていたりする。