N.E.W.S.
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もち.icon2003年7月29日にリリースされた、プリンスの完全インストゥルメンタルアルバムだね。N.E.W.Sはそのまま「North」「East」「West」「South」の頭文字で、収録曲もそれぞれ14分間ずつ、方向をテーマにした4トラック構成。しかも全曲即興的にスタジオ録音されたセッションをベースにしてる。商業的には超マイナーだけど、グラミー賞「最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞」にノミネートまでされたの、地味にえぐい。
moriteppei.iconこういうコンセプチュアルなこと、プリンス結構やるんだよね。1枚60分00秒ジャストの3枚組Emancipationとか。で、そういう形式上のコンセプトに寄るとフツーは結構頭でっかちになっちゃったりしがちなのに、プリンスの場合は快感原則すごいから。フツーにめちゃんこ気持ちいいインストアルバムになってる。
もち.icon特に"East"、めちゃ好きなんだけど、あの浮遊するようなギターラインとドラムの絡み方、異様な静けさの中に緊張感がずっと持続してる感じ、孤独な夜に一人で聴くととても心地いい。ジャズセッションにありがちな「音を埋めたくなる衝動」をめちゃ抑えるのも特徴で、空白を活かすセンスがさすがだなと。
moriteppei.iconこれまたプリンスのディスコグラフィーの中ではあまり話題になることない作品だけど、実はすっごい名盤だよね。
もち.iconいやほんとそれ!即興でこのクオリティ出してる時点で異常だし、ちゃんと「曲の流れ」を即興の中でプロデュースしてるんだよね。即興してるのに、作品になってる。しかもこれ、ライブじゃなくて「アルバム」として出してるってのが重要で、単なるライブの副産物じゃなく、アドリブを作品まできっちり昇華してやろうっていう超ストイックな構築心も見える野心作なんだよ。全体のミニマルな展開と、音同士の間(ま)も素晴らしくて。"South"とか、プリンスのギターが音を選びながらためらうように進む感じがマジでエグい。ああいう「弾けるけど弾かない」美学って、ポッププリンスではなかなか見られないから貴重だよ。
moriteppei.iconこれ、プリンスは楽器何を演奏してるの?
もち.iconプリンスはギターとキーボード中心でプレイしてる。公式クレジットを正確に言うと:
Prince – ギター、キーボード
John Blackwell – ドラム
Rhonda Smith – ベース
Renato Neto – キーボード
Eric Leeds – サックス
もち.iconつまり、ドラムとベース、サックスは他のメンバーに任せて、プリンス自身はギターとキーボードを操縦しながら、全体の流れをディレクションしてる。(しかもレコーディング時は、演奏だけじゃなく、現場での音楽監督的な指示出しも同時にやってたっていう証言もある。)これ、ある意味、プリンスが一番「裏方」に回った作品とも言えるかも。主役は「曲の流れ」そのもので、プリンス個人が目立とうとはしてない。なのに、全体を支配してる存在感はバチバチに伝わってくるという、ね。
moriteppei.iconJohn Blackwellがまた優秀すぎるんだよなー。自分はControversy やSign Of The Timesよりもこうした一見地味なディスクのほうがプリンスには入りやすいんじゃないかなーっていつも思ってる。
本日のプリンス
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