酒
ときには、酩酊するまで飲まなければならないときもあろう。だが、われわれは、酒浸りになってはならない。たしなむ程度にしておくべきだ。酒は、憂いを洗い流してくれる。精神の最も深い部分を揺り動かしてくれる。それは、幾つかの病気を癒してくれるが、そればかりでなく、悲しみも癒してくれるのだ。[酒の神] リベルが、その[「自由にする者」という意味の] 名で呼ばれているのは、舌を滑らかにしてくれるからではない。精神を憂いの束縛から自由にして、解き放ち、元気を与えて、なにをするにも大胆にしてくれるからなのだ。 人生の短さについて 他2篇 / セネカ 中澤務 位置: 2704