常時接続/随意切断
もし子どもが多くの時間をオンラインで過ごせば、 彼らは二つの重要な点で、 本来するべき経験ができないかもしれない。一つは、オンライン上のやり取りの大半は二者間によるもので、 多くの人が参加する集団での交流ではないという点。 二つ目は、もしネット上で誰かに 「砂を蹴りつけられた」 としても、そのときは電源を切ってしまえばことはすむため、妥協する術を学ぶ機会がないという点だ。 これでは、 社会的スキルを十分に育むことはできず、その結果として、対応できる社会ネットワークのサイズも小さくなってしまう。 また、拒絶や攻撃にさらされたときや、 自分が失敗を経験したときに、問題にうまく向き合えない可能性もある。 心配なのは、この懸念があたっているかどうかが、 一世代先になるまでわからないことだ。 そして、 わかったときには、もうすべては手遅れなのだ。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー 425ページ デジタルデバイスを通じていつでもつながっている。
つながってる状態がデフォルト。
うざくなったらいつでも切断できる。
ブロックしたり。
SNSやめたり。
言ってみれば、好きなときにバハムート召喚し、好きなときに独裁者スイッチを押せる都合のいい世界になってる 藤田省三の言う『安楽』への全体主義を思い出した。あれは「そもそも不快と出会わないようにする」ような安楽の過剰追求の問題だけれど「不快がない状態」が不快なので、不快がない状態をなくす程度の不快を許容するが、それ以上に不快になってきたら切断するという、ますます刹那的でニヒリスティックな態度が常時接続/随意切断って感じがする。