土曜の夜と日曜の朝
https://gyazo.com/245e2de1bde7c9d60cd0760844c7f9d7
https://open.spotify.com/intl-ja/track/6efpRaJFcTb33ufyg60tt7?si=794683f434904d0a
このアレンジでは、オープニングはほとんど自分にはソウルフラワーユニオンのように聞こえる。中川敬とハマショーの間にそんなに距離はない。 この曲もハマショーの他の曲と同じく、サビ前までが「労働」である。正確に言うと「労働が終わった瞬間」。
地下鉄の階段をお気に入りのスーツ着て
夕暮れの通りへ駆け昇って行く
けれども、高揚感があるのは、たった8小節でサビに行く、その「サビまでの早さ」だ。
Just a dance with you
飛び切りの Rhythm & Blues
今夜すべてを吹き飛ばす
タイム・カードタイプライター 油まみれの作業着
寂しい ふたつの心が寄り添い合って
その分サビで「タイムカード」「タイプライター」という労働タームが出てくる。「ふたつの心が寄り添いあって」はもろスプリングスティーンのTwo Heartsである。二番では今度は「労働までの時間」が描かれる。 毎朝7時半 沈んだ心で起きる
魂を隠して仕事に出掛けて行く
これまた8小節でサビへ。けれども歌詞が「朝」。これから労働って時の「今夜すべてを吹き飛ばす」は一番のサビの時とはまた響きが異なって聞こえる。ここがグッとくる。
生きることはいつしか見知らぬ誰かと
争い合うことにすりかえられてく
J.BOYでも歌われた「誰かとの生存競争」に対するヘイトがここでも歌われる。ハマショーは決して「働く」ことが嫌なのではない。そうではなくてそれが誰かとの競走、争い、蹴落としあいであることに納得がいってないのだ。