知識創造理論での知識の定義
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知識とは個人の全人的な信念/思いを、「真善美」に向かって、社会的に正当化するダイナミックなプロセス
つまりは、知識創造とは、共創・協創のプロセスと定義している
重要なポイント
個人の信念や思いが起点となっている
嘘偽りがなく(真)、道徳や倫理に適っていて(善)、調和した状態(美)、という理想に向かうこと
理想とは、頭で思い描ける完全な状態というイメージ
個人の偽善や独りよがりにならないために、社会の中で正当化すること
この定義の由来
哲学者のプラトンが、「物事をどのように認識するか」という観点から捉えた正当化された真なる信念 (知識のJTB説)という定義に着目した。 しかし、この定義は、日本企業を研究した結果、本質ではないと感じられた。
個人の情熱や熱い思い。仲間と一緒に理想を追求する様子。そして、知識そのものがダイナミックなプロセスであるという直観。
つまり、ある信念自体が知識なのではなく、他者との間に社会的合意を形成することが知識創造の本質であり、だからこそ、知識はつねに更新し続けることができる。この本質を知識の定義に入れる必要がある。
一言でいうと、「他者との交わり = 社会的プロセス」を加えたわけだ。
人間としてのあり方
人間同士のかかわり
人間と社会や環境とのかかわり
これらを定義に入れた。
なぜ?
私たちは、1人の個人だけで知識を創り出せないから
巨人の肩にたつという言葉が示すように、先人が積み重ねてきた発見や発明の上で、新たな創造や学習を行っている。
1人では生きていけない人間が創り出す知識は、人と人、人と環境との関わり合いの中で創られる。
つまり、知識創造は、共創・協創のプロセス