生成AIは新しい知識を創ることができない
一見すると、訓練データから学習した情報を組み合わせて出力できるため、知識創造しているかのように見える。
が、それは人間の知識創造とは異なる。
実際、ChatGPTに「人間と同じように新しい知識を作れますか?」と聞いたら、それはできないと回答された。
つまり、生成AIは訓練データの範囲を超えて思考したり、新しいアイデアやコンセプトを創造することはできない。
物理的な肉体を持たず、意識を持たない。それゆえに、単なる情報の組み合わせにすぎない。
情報と知識の違い
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経験をもとに、既存の情報をリンクで繋げたり構造化したり、そこに自らの洞察や示唆を加えて初めて、知識へと昇華する。
AIは体や意識を持たないため、このフェーズを完全に代替することはできない。
が、人間がAIと手を取り合って、1=>9 のフェーズを効果的にして、人間の知性を拡大させることは十分に可能である。
確かに、現状の生成AIは主に大量の訓練データから統計的な規則性を学習し、その範囲内でパターンを組み合わせて出力を生成しています。一方で人間は五感を通じて能動的に学習し、意識的に経験を積み重ねることで、より自由で創造的な思考ができると言えるでしょう。
ただし、将来的にAIの技術が発展すれば、より柔軟で創造的な知識創造が可能になるかもしれません。例えば、AIが自ら仮説を立てて実験・検証を繰り返したり、異なる分野の知識を組み合わせて新しいアイデアを編み出したりできるようになれば、ある程度の独創性を発揮できる可能性はあります。
また、人間の創造性とAIの情報処理能力を組み合わせることで、これまでにない新しい知の創出につながる可能性も考えられます。AIが膨大なデータから潜在的なパターンや関連性を見出し、人間がそこから着想を得て独自のアイデアを練り上げていく、といった協働が実現するかもしれません。
とはいえ、生成AIが人間のような意識や主体性を持つようになるのかどうかは、現時点では分かりません。その意味で、人間に固有の創造性を完全に再現するのは難しいという指摘は的を射ていると思います。
私たち人間がすべきこと
身体をもって、意識や経験に基づいて、創造性を発揮することができる。
つまりは、AIに負けないように、自分を磨かなければいけない。
経験の質と量を高めていく必要がある
審美眼を磨く必要があある
参考資料
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